未然に問題を回避するためのファイル管理

ハードディスクで未然に問題を回避するようなファイル管理を行うとソフトウェアとハードウェアの2つの領域の問題を回避することができます。

タスク 詳細(Details)
パフォーマンスを改善するために SOLIDWORKS ジャーナル ファイルはローカル ハードディスク上に保存してください。 ジャーナル ファイルは、数多くのプロセスを記録します。例えば、モデルを回転すると、回転の増加分がジャーナル ファイルに記録されます。ジャーナル ファイルがネットワーク ドライブ上に存在する場合、トラフィックによるネットワークパフォーマンスの変動の影響を受けます。
自動回復ファイルはローカル ハードドライブ上に保存してください。 自動回復情報は、バックアップで設定可能なオプションの 1 つです。自動回復ファイルには、システムの不良などが発生した場合にファイルの回復を行うのに必要な情報が含まれています。
自動回復は、ドキュメントのバックアップ コピー作成とは、異なります。この 2 つの機能のオプションは、同じ場所から設定します。
定期的に、バックアップと一時 (テンポラリ) ディレクトリをチェックし、クリーンアップを行ってください。  
十分なディスク空き容量があることを確認します。 ハードドライブには、250-500MBのディスク空き容量が必要です。 自動回復や SOLIDWORKS バックアップ ファイルの作成の設定をしている場合、よりディスクの空き容量が必要になります。

SOLIDWORKS ジャーナル ファイル

SOLIDWORKS ジャーナル ファイルは、現在の SOLIDWORKS のセッションで行う動作を記録するテキスト ファイルです。 SOLIDWORKS Basic マクロまたは SOLIDWORKS API プログラミング ツールを作成するとき、このファイルは最も有効です。

SOLIDWORKS を起動すると、次の場所に swxJRNL.swj という名前のジャーナル ファイルが作成されます。

C:\Users\current_user\AppData\Roaming\SOLIDWORKS\SOLIDWORKS version

レジストリの SOLIDWORKS Journal Folders の変数値を変更することで、位置を変更することができます。 この変数は、HKEY_CURRENT_USER > Software > SOLIDWORKS > SOLIDWORKS <バージョン番号> > ExtReferences にあります。

新しいジャーナル ファイルを作成するとき、1 つが既にターゲット フォルダに存在して、そして使用中ではない場合、SOLIDWORKS は swxJRNL.BAK に既存のファイルをコピーして、新しいファイルを作成します。 swxJRNL.swj が現在のセッションを表し、swxJRNL.BAK が前のセッションを表します。

警告メッセージ

次の警告が現われることがあります:

ジャーナル(履歴)ファイルを作成することができません。 このマシンで別の SOLIDWORKS セッションが既に開始されている可能性があります。

このメッセージの理由は以下の場合があります:

  • セキュアなネットワーク上のユーザーは読み取り専用になっているフォルダーのように、フォルダーに書き込み権を持っていない場合。
  • あなたのマシン上、または他のマシン上で、ジャーナル ファイルが別の SOLIDWORKS セッションによって既に使用中である場合。これは以下のような場合に発生します。
    • SOLIDWORKS の 2 回目のセッションが、最初と同じ位置でジャーナル ファイルを作ろうとしている。
    • SOLIDWORKS のセッションが異常終了し、ジャーナル ファイルが完全に終了しなかった。
    • 2 人以上のユーザーが SOLIDWORKS を始めるために、同じフォルダの中のファイルをダブルクリックしたとき。これは共有されたネットワーク フォルダで起こります。

警告メッセージは有害ではなく、あなたがプログラミング目的でジャーナルファイルを必要としないなら、無視することができます。 しかしながら、同じコンピュータで SOLIDWORKS の多数のセッションが存在する場合、特に 1 つのセッションが異常終了した場合はパフォーマンスが低下します。