円形モデルの解析(Analyzing Circular Models)
円形モデルの場合、その対称条件を利用して、モデル全体ではなく、一部のみを解析することができます。 次のガイドラインに沿って考えてみてください:
固有値解析と座屈解析スタディでは、モデル全体を解析してください。 対称を利用してモデルの一部を解析すると、対称モードしか利用できません。
シンプルなモデルの場合は、モデル全体を解析してください。 結果は対称になります。
モデルが完全に軸対称であり、切断しても平面が垂直方向に変形しない荷重が設定されている場合、モデルの一切れを解析できます。 理論的には、どの角度の一切れでも良いことになりますが、 実際的には、極端に小さい角度では、特にモデルの中心に穴が無い場合、メッシュの結果が不良になります。 正接荷重が存在する場合、切断された平面は垂直方向に変形するため、このオプションは使用できません。 このような場合は周期対称機能を利用してください。
モデルに円形パターンが含まれ、切断しても平面が垂直方向に変形しない荷重が設定されている場合は、 パターンの代表的な一部を解析し、切断面に対称(Symmetry)拘束を指定できます。 断面が平面に対して垂直に変形される荷重が設定されている場合は、周期対称(Circular Symmetry)を使用してください。
周期対称は、断面が正接方向に変形する問題を解決できるため、より一般的に使用できます。
例えば、次のような円盤では任意の一切れを指定して解析できます。 すべての荷重がラジアル(半径方向)に設定されている場合、対称(Symmetry)拘束を使用できます。 正接荷重が存在する場合は、断面が平面外に変形してしまうため、周期対称(Circular Symmetry)を使用するか、モデル全体を解析する必要があります。
次のような羽根車の場合は、1つの羽根(モデル全体の9分の1)を解析できます。 一般的に、羽根に対しては正接荷重が設定されるため、周期対称(Circular Symmetry)を使用を推奨します。
モデルのどの 9分の1 でも有効なパターンと言えますが、羽根を切断しないことを推奨します。