SolidWorks Sustainability は製品のライフサイクル全体において、デザインが環境に及ぼす影響を調べます。 異なるデザインの結果を比較し、製品と環境面において持続的なソリューションを確保できます。
以下の2つの製品を利用できます。
- SolidWorks SustainabilityXpress
- 部品ドキュメント(ソリッド ボディのみ)に対応しており、コア ソフトウェアに含まれています。
- SolidWorks Sustainability
- 部品(ソリッド部品 のみ)とアセンブリに対応しています。 別製品として購入できます。 そのほかの機能には、コンフィギュレーションのサポート、拡張されたレポート機能、拡張された環境への影響オプションなどがあります。
SustainabilityXpress を使用するには、次の何れかをクリックします:
- SustainabilityXpress
(ツール バーまたは CommandManager タブの評価(Evaluate))
アプリケーションがタスクパネルで開きます。
ダッシュボードとレポート(Dashboard and Reports)
SolidWorks Sustainability は環境に与える影響要因に関するリアルタイムのフィードバックを提供します。 結果は環境影響ダッシュボードに表示され、何らかの変化があると動的に更新されます。

また、ユーザー定義可能なレポートを生成して結果を共有できます。
ライフ サイクル アセスメント(Life Cycle Assessment)
設計プロセスにライフ サイクル アセスメント(LCA)を統合することにより、材料、製造工程、場所(部品の製造場所と使用場所)に関する決定が設計の環境影響にどのように影響するかを確認できます。 SolidWorks Sustainabilityで使用するさまざまなパラメータを指定することで、設計の寿命における全ステップの包括的な評価が実行されます。
LCAには、以下が含まれます。
- 地球からの鉱石採掘
- 材料の加工
- 部品の製造
- アセンブリ
- エンド コンシューマによる製品の使用
- エンド オブ ライフ(EOL) – 埋め立て処分、リサイクル、焼却
- これらの各ステップ内または間に発生するすべての輸送

環境影響要因(Environmental Impact Factors)
SolidWorks Sustainabilityは、材料、製造工程、場所の入力情報に基づいてライフ サイクルの全ステップを評価します。 SolidWorks Sustainabilityは、結果を環境影響要因として抽出し、これを測定および評価します。
- 二酸化炭素排出量
- 空気中に放出される二酸化炭素および一酸化炭素やメタンなどの同等物質は、地球温暖化の原因となります。
- エネルギー消費
- 製品のライフ サイクル全体を通して消費されるあらゆる種類のエネルギーです。
- 酸性大気汚染
- 主に化石燃料の燃焼による大気汚染は、酸性雨につながります。
- 水体の富栄養化
- 河川を通して沿岸水域に到達する化学肥料による汚染は、藻類の大増殖を招き、沿岸水域における海洋生物が全滅する原因となります。