モールド設計のスケール率と抜き勾配(Scaling Factor and Draft in Mold Design)
スケール率
モールドを作成する場合、スケール率を考慮する必要があります。スケール率は、モールド内の材料が固体化する際の収縮/拡張率を指します。スケール率は、使用する材料とモールドの形状によって異なるため、設計部分の容量ではなく直線サイズのパーセンテージで表されます。
キャビティのスケールは指定したスケール率を基に次の式を使用して計算されます:
キャビティのサイズ= 部品サイズ * (1 + スケール率/100)
例:
希望の 調整率
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スケール率(%) (次の値を入力)
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結果として得られる キャビティ サイズ
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2% 縮少(キャビティは部品より大)
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2.0
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部品サイズ* 1.02
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2% 拡大(キャビティは部品より小)
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-2.0
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部品サイズ* 0.98
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モールドに抜き勾配を指定
モールドを作成する際、完成した部品をモールドからはずすことができるよう、部品に抜き勾配の指定が必要な場合があります。
SolidWorks モデルが存在する場合、分割ライン
ツールを使用して面を分割し、抜き勾配
ツールを使用して抜き勾配を追加できます。また、ルールド サーフェス
ツールを SolidWorks またはインポート モデルで使用して、抜き勾配を追加、欠陥サーフェスを修正、またはインターロック サーフェスを作成できます。
関連トピック
インターロック サーフェス
分割ライン
ルールド サーフェス
抜き勾配