主応力のプロット
任意の位置における応力の状態は、直交座標系 XYZ を基準とする垂直応力とせん断応力成分によって定義されます。一般に、座標系を回転させると、応力成分の値が変化します。特定の方向の座標系(X'、Y'、Z')では、せん断応力がすべてゼロとなり、応力の状態は 3 つの垂直応力成分によって完全に決まります。これらの 3 つの垂直応力成分は主応力と呼ばれ、それらに対応する参照軸(X'Y'Z')は主軸と呼ばれます。

図(1)
|

図 (2)
|
図(1)に示す材料要素の特定の方向で、せん断応力成分が消滅し、応力は図(2)に示すように垂直応力のみになります。
|
3 つの応力成分は、同時に表示することができます。節点または要素の中心における主応力は、楕円体によって表されます。楕円面の 3 つの半径は、3 つの主応力の大きさを表わします。応力(引張/圧縮)の方向は、矢印で表わされます。色コードは、von Mises 応力値、スカラー量に基づいています。主応力のうちの 1 つが 0 である場合、楕円面は平面の楕円になります(下の図 2)。3 つの主応力が同じ大きさである場合、楕円面は球体になります(下の図 1)。単純な一軸応力の場合には、楕円面は直線になります。

図(1)
|

図 (2)
|
引張り状態にある等しい 3 つの主応力。楕円面は球体になります。
|
主応力の 1 つが極端に小さい。
|
節点または要素中心における 3 つの主応力をプロットするには:
-
Simulation study ツリーで、結果(Results )フォルダーを右クリックして応力図プロット定義(Define Stress Plot)を選択します。
-
PropertyManager の表示(Display)で次を実行します:
-
表示成分
(Component)を VON :von Mises 応力に設定します。
-
目的の単位(Units)
を選択します。
-
詳細設定オプション(Advanced Options)で次を行います:
-
テンソル プロット表示(Show as tensor plot)を選択します。
-
節点(Node values)、または要素(Element values)を選択します。
-
他のオプションを選択し、
をクリックします。