固有値解析オプション
固有値解析ダイアログ ボックスでは、固有値解析スタディのオプションを選択できます。
荷重は、物体の固有モードに大きく影響します。たとえば、圧縮力荷重は共振周波数を減少させ、引張り荷重はこれを増加させます。これらのよい例として、バイオリンの弦があります。弦は引張り荷重に変化をつけ、周波数を変更しています。引張りが高いほど、周波数 (音) は高くなります。荷重は、固有値解析スタディでは使用されず、線形動解析スタディで使用されます。
モデルのシナリオに動的荷重が含まれる場合、荷重の固有値よりも高い固有値を 1 つ以上計算する必要があります。多くの場合、共振は破壊の原因となるため望ましくありません。しかし、過度な変形を制御する手段を講じた上で、共振を利用してイベントをトリガするようなデバイスもあります。
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次に最も近い周波数を計算 (周波数シフト):直接スパース ソルバで使用できます。固有周波数を指定する場合に選択します。ソフトウェアは指定された値に最も近い周波数を計算します。このオプションは、周波数シフトと呼ばれます。このオプションを使用すると、剛体モードによる計算を回避できます。
剛性マトリックスの特異点のために固有値解析を実行できない場合は、周波数シフト オプションを使用して特異性の問題を解決します。シフトの値を、ゼロから、直接スパース ソルバが要求された周波数を正常に計算できるまで、段階的に増やします。
周波数シフトの値を高くすると、直接スパース ソルバは、要求された数の周波数をシフト値を中心にして選択的に計算します。したがって、関心にない低範囲の周波数 (剛体モードを含む) の計算を避けて、計算時間を節約できます。
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上限周波数:周波数の範囲の上限値を設定します。特定の値より高い固有周波数が必要でない場合は、ゼロのデフォルト値を使用してください。ゼロを入力すると、指定された固有値数が計算されます。
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モデルを安定化させるためにソフト スプリングを使用:このオプションは、不安定なモデルを安定させるためにソフト スプリングを追加する場合に選択します。
FFEPlus ソルバでは、計算する固有値数と上限周波数のどちらでも指定できます。直接スパースソルバの場合、計算する固有値数と周波数シフトのみを指定できます。
互換性のないボンド オプション:
ボンド結合はメッシュに互換性のある場合に最も正確になります。
解析ソルバ: 固有周波数とそれに対応するモード形状を求めるために使用するソルバを指定します。固有振動に荷重の影響を含めるには、自動または直接スパースソルバを使用する必要があります。
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自動(Automatic):スタディの種類、解析オプション、接触条件などを基準に、ソフトウェアがソルバを選択します。
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直接スパース法: スタディの実行時に、直接スパース ソルバによるモード抽出ルーチンを使用するには、このオプションを選択します。
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FFEPlus: スタディの実行時に、FFEPlus ソルバを使用する場合は、このオプションを選択します。
結果フォルダー:シミュレーション結果フォルダを保管するためのディレクトリを指定できます。
関連トピック
所見
固有値解析とは...