応力の線形化
圧力容器スタディの断面プロットで膜応力と曲げ応力を2つの位置に分離し線形化します。ASME(American Society of Mechanical Engineers)の International Boiler and Pressure Vessel Code に準ずる結果になります。この機能は固体メッシュでのみ使用します。シェルの場合は、膜応力と曲げ応力を個別のプロットでリストできます。
固体の応力を分離し線形化するには:
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圧力容器スタディを作成し、静解析スタディを使用してセットアップを行います。
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圧力容器スタディを実行し、平面断面の応力プロットを定義します。任意の応力成分をプロット化できます。応力の線形化ではプロットの結果量に関わらず、すべての成分の応力結果が使用されます。
注記:
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応力プロットを右クリックして線形化(Linearize)を選択します。
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PropertyManager の位置
として、断面上で 2 箇所をクリックします。選択位置はデカルト座標系を次のように定義します:
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正のX軸が1つめの位置から2つめの位置へ向かいます。
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Z軸が切断面に対して垂直になり、正の方向が除去材料の方を指します。
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Y軸を追加すると右手の法則(フレミングの法則)に必要な軸が揃います。
注記:
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2つの位置を結ぶ直線は、材料上を完全に横切るものでなくてはなりません。すなわち、結果の存在しない領域や穴を通るものであってはいけません。
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円筒形容器では、容器の軸が切断面上にくる場合、X軸は半径方向と同様になり、2つの位置をつなぐ線は軸に対して垂直になります。
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球形容器では、容器の中心が切断面上にくる場合、X軸は半径方向と同様になり、2つの位置をつなぐ線は中心を指します。
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中間点数
を設定し、グラフの解像度を線に沿って定義します。断面における応力結果から中間点における応力結果が補間されます。
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計算(Calculate)をクリックします。
2つの場所における応力の線形化結果のサマリーはリストボックスにのみ表示されます。結果の全範囲(中間点も含む)は次のようにレポート オプション(Report Options)を使用して表示できます。
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レポート オプション(Report Options)で次をクリックします:
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センサー保存
(Save As Sensor)をクリックし、位置をセンサーとして保存
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保存
(Save)をクリックし、結果を Excel あるいは .TXT ファイルに保存
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プロット
(Plot)をクリックし、結果をグラフ表示