メッシュ特性チェック
メッシュの特性は、精度の高い結果を得る上で重要なポイントです。ソフトウェアでは、2つの方法で要素の特性をチェックしています。
各辺の長さが完全に一様な完全な四面体要素のアスペクト比は、他の要素のアスペクト比の基本となります。四面体の頂点から対する面への垂線の最も短い長さ と最も長い長さの比と、完全な四面体の相当する長さの比をアスペクト比として定義します。完全な四面体のアスペクト比は1.0です。アスペクト比チェックは、4つの節点をそれぞれ結ぶ 「直線」を仮定しチェックしています。アスペクト比チェックは、プログラムによって自動的に実行されます。
ヤコビアン チェックは各要素にある点の数に基づいて行われます。ソフトウェアでは、ヤコビアン チェックのオプションとして4、16、29ガウス点(Gaussian points)、または 節点位置(At Nodes)を指定できます。
静解析でp-法を用いる場合は、ヤコビアンチェック(Jacobian check) を節点位置(At Nodes)にしてください。
四面体を構成する直線エッジのちょうど中間に 中間節点を持つ、放物型四面体要素のヤコビアン比は、1.0.です。ヤコビアン比は、曲率の変化によって増加します。要素内のポイントにおける ヤコビアン比は、要素のひずみの自由度を表す1つのメジャーとなります。ソフトウェアでは、要素内において指定されたガウスポイント数で ヤコビアン比を計算します。統計では、ヤコビアン比は40以下が適切とされています。ソフトウェアでは、精度の高いヤコビアンチェックを実行できるよう、歪んだ要素の中間節点位置にポイントを自動的に配置するように調整されています。
高次オーダーシェルでは、ヤコビアンチェック(Jacobian check)に 6 節点位置を使用します。
スタディのヤコビアン チェックのオプションを設定するには:
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Simulation スタディ ツリーでメッシュ(Mesh)アイコンを右クリックし、メッシュ作成(Mesh Create)を選択します。
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詳細設定(Advanced)を展開します。
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ヤコビアン点(Jacobian points)の点数を指定します。
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オプション(Options)で、メッシュ分割せずに設定を保存(Save settings without meshing)を選択し、メッシュ分割なしでオプションを保存するか、
をクリックして、オプションを保存し、モデルをメッシュ分割します。