参照ドキュメントの検索ルーチン(Search Routine for Referenced Documents)
参照ドキュメントを開くとき、SolidWorks はドキュメントの検索を行います。例えば、図面を開いた際に参照しているアセンブリが見つからない場合、あるいはアセンブリでライトウェイト構成部品を解除した際にその構成部品が見つからない場合に、この検索機能が開始されます。
参照ドキュメントが見つかった場合、参照ドキュメントへのパスが親ドキュメントで自動的に更新されます。親ドキュメントを保存すると、更新されたパスも同時に保存されます。
次のルール(Rules)の列には、ソフトウェアが見つからない参照ドキュメントを検索する際の検索ルーチンが説明されています。
例(Examples)の列には、次の筋書きで参照ドキュメントが見つからなくなった場合を例に、ソフトウェアがチェックするパスが説明されています。
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アセンブリを最後に C:\zz\a1.sldasm として保存しました。ユーザーは、このアセンブリを D:\ss\tt\a1.sldasm に移動しました。
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アセンブリの最初の部品を、最後に C:\qq\p1.sldprt として保存しました。この部品は移動しません。
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アセンブリの2つ目の部品を、最後に C:\zz\yy\xx\p2.sldprt として保存しました。ファイルの削除、他の名前を付けて保存、ファイル管理ミスなどで、この部品が見つかりません。
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ファイルの検索オプション(File Locations Options)ダイアログ ボックスのフォルダー(Folders)リストには、次の 2 つのパスがあります:D:\aa\bb\ and E:\cc\dd\
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ファイル(File)、開く(Open)をクリックし、a1.sldasmを新しい位置で開いてください。
ルール
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例
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同じ名前のドキュメントが開いている場合は、それが使用されます。
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他の開いたドキュメントに、p2.sldprt がある場合、SolidWorks はこのバージョンの p2.sldprt を使用します。
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ファイルの検索オプション(File Locations Options)ダイアログ ボックスのフォルダ(Folders)リストに指定されている最初のパスを検索します。
注記:外部参照オプション(External References Options)ダイアログ ボックスの外部参照のファイルを検索(Search file locations for external references)チェック ボックスを選択する必要があります。選択しないと、指定したパスが無視されてしまいます。
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D:\aa\bb\p2.sldprt
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ステップ2のパスを検索し、更にパスの最後のフォルダー(参照ドキュメントが最後に保存されたフォルダー)も検索します。
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D:\aa\bb\xx\p2.sldprt
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ステップ2のパスを検索し、更にパスの最後のフォルダー2つ(参照ドキュメントが最後に保存されたフォルダー)も検索します。
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D:\aa\bb\yy\xx\p2.sldprt
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元のパス全体がステップ2のパスに追加されるまで、ステップ4が繰り返されます。
注記:パス全体のフォルダーを一つずつ追加していく方法を、次からのステップから "リカーシブ サーチ"(再帰的検索、recursive searching)と呼びます。
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D:\aa\bb\zz\yy\xx\p2.sldprt
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フォルダー(Folders)リストにある最初のパスをリカーシブ サーチで検索した後、参照ドキュメントが前回に保存されたパスをリカーシブ サーチで検索します。
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D:\aa\xx\p2.sldprt
D:\aa\yy\xx\p2.sldprt
D:\aa\zz\yy\xx\p2.sldprt
D:\xx\p2.sldprt
D:\yy\xx\p2.sldprt
D:\zz\yy\xx\p2.sldprt
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フォルダー(Folders)リストにある他のフォルダーで、ステップ2から6を繰り返します。
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E:\cc\dd\p2.sldprt
E:\cc\dd\xx\p2.sldprt
E:\cc\dd\yy\xx\p2.sldprt
E:\cc\dd\zz\yy\xx\p2.sldprt
E:\cc\xx\p2.sldprt
E:\cc\yy\xx\p2.sldprt
E:\cc\zz\yy\xx\p2.sldprt
E:\xx\p2.sldprt
E:\yy\xx\p2.sldprt
E:\zz\yy\xx\p2.sldprt
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アクティブなドキュメントのパスを検索し、続いて参照ドキュメントが最後に保存されたパスをリカーシブ サーチで検索します。
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D:\ss\tt\p2.sldprt
D:\ss\tt\xx\p2.sldprt
D:\ss\tt\yy\xx\p2.sldprt
D:\ss\tt\zz\yy\xx\p2.sldprt
D:\ss\xx\p2.sldprt
D:\ss\yy\xx\p2.sldprt
D:\ss\zz\yy\xx\p2.sldprt
D:\xx\p2.sldprt
D:\yy\xx\p2.sldprt
D:\zz\yy\xx\p2.sldprt
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ドキュメントを最後に開いたパスを検索し、続いて参照ドキュメントが最後に保存されたパスをリカーシブ サーチで検索します。
注記:殆どの場合、アクティブなドキュメントのパスと、最後にドキュメントを開いたパスは一致します。
一方のドキュメントをファイル(File)、開く(Open)をクリックして開き、Windows Explorerからアセンブリをそのドキュメントにドラッグ&ドロップした場合、2つのパスは一致しません。アクティブなドキュメントのパスはWindows Explorerからのパスになり、前回に開いたドキュメントのパスはファイル(File)、開く(Open)からのパスになります。
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ステップ8と同じ。
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最後に参照ドキュメントが見つかったパスを検索します。
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C:\qq\p2.sldprt
これが p1.sldprt のある場所です。
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ドキュメントが最後に保存された、ドライブの指定がないパス全体を検索します。
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UNC パス(例えば \\machine\folder\p2.sldprt など)に部品を保存した場合、便利な機能です。
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ドキュメントが最後に保存された、ドライブが指定されたパス全体を検索します。
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C:\zz\yy\xx\p2.sldprt
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ドキュメントの検索をユーザー自身が行います。
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該当なし
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