設計エラーと合致(Design Errors and Mating)
場合により、構成部品間のジオメトリは正確にみえるが、少しだけエラーが生じていることがあります。例えば、次のようなケースがあります:
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2つの構成部品は平行にみえますが、わずかにずれています。
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インポートしたブロックの側面は直交しているかのようにみえるが、実際の2つの面間の角度は、90.1度です。
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2つの構成部品は、同じ高さであるかのようにみえますが、わずかに異なります。
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2つの構成部品のボルトの穴は、互いに同じ距離だけ離れている必要がありますが、構成部品の一つは、端数の切り捨てられたメートル法により作成されており、別の構成部品は端数の切り捨てられたポンド・ヤード法によって作成されています。
これらの設計エラー(など)は、合致エラーの原因になる場合があります。
例
次のように、二つのブロックを一つの側面と一端で一致するよう整列させようとします。これらのブロックは、視覚的には、直交しているかのようにみえます。

最初に側面に一致合致を追加します:

次に端に一致合致を追加します:

ブロックは、合致内に移動せず、FeatureManager デザインツリーに合致エラーが表示されます。
MateXpert の役立つ方法
エラーのある合致関係をMateXpertでクリックすると、メッセージが表示され、合致内の面が平行ではないこと、及び面間の角度が表示されます。
問題をどのように解決するか
ブロックの一つのジオメトリを変更し、面が平行になるように修正します。両方のブロックを直交させるのが設計意図であるため、ジオメトリが直交しない原因を確認します。このケースでは、ブロックの一つのベース押し出しのスケッチが矩型ではなかったということが分かりました。エラーのある合致を削除する必要はありません。部品のジオメトリを修正した後、合致関係は解決します。
同様に合致の吹き出し(mate callouts) と合致エラー表示(View Mate Errors) を使い、合致問題の識別し、解決します。
関連トピック
矛盾する合致(Conflicting Mates)
拘束関係が不明なジオメトリへの合致(Mates to Dangling Geometry)
避けるべき合致の矛盾(Mating Conflicts to Avoid)