前後関係スケッチ拘束を作成して、そのスケッチ拘束を使用する構成部品とエンティティを使って距離合致を作成するとき、合致の矛盾が起こります。
距離合致が面を離そうとするのに対し、前後関係スケッチ拘束が面一致させようとするために矛盾が起こります。これらの合致の矛盾により、再構築に時間がかかる、部品サイズの変更、原点の移動、図面ビューが正確でなくなる、といった問題が生じます。
このような矛盾は、合致が既存の前後関係と矛盾する場合にのみ生じます。他のジオメトリを参照することなく、部品をアセンブリの前後関係で作成できます。このような部品では、相対固定合致を削除しても矛盾は生じません。
例(Example)
- グレーのブロックがアセンブリで固定されます。

- 新規部品ドキュメントを挿入し、矩形を 1 つスケッチします。

- スケッチ線と固定されているグレーのブロックのエッジの間の前後関係内での同一直線上の関係を作成します。

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スケッチを押し出して、表示されている 2 面の間に距離合致(例えば 80 mm)を割り当てます。
ソフトウェアは最初に距離合致を適用し、2 つの構成部品を引き離します。
その後ソフトウェアは構成部品を再構築し、前後関係内での同一直線上の拘束は青いブロックのエッジをグレーのブロックのエッジと一致させます。これによりブロックのサイズが大きくなります。

次回合致が解決されるとき、青いブロックが更に遠くに配置されると、エッジがグレーのブロックに引っ張られて、青いブロックのサイズが再び大きくなります。
アセンブリを再構築するたびに、青いブロックは大きくなり続けます。
MateXpert は距離合致が満足していないとリストします。 合致 フォルダーは赤い合致エラーの記号
を示し、エラー内容 ダイアログで競合の内容を示します: 望ましい距離は(距離合致ごとで)80 ですが、実際の距離は(前後関係スケッチ拘束ごとで)0 です。