関係式の設定

寸法を設定するのと同じ方法で、関係式とグローバル変数を設定できます。

関係式とグローバル変数のバリエーションを作成して、関係式 および 変更 ダイアログ ボックスを使用してそれをコンフィギュレーションに適用できます。 また、設計テーブル、および部品やアセンブリ フィーチャーに対する各種の PropertyManagers で、関係式とグローバル変数を設定できます。

たとえば、面取り PropertyManager の 距離 フィールドで関係式を作成する場合、フィールドに表示されるコンフィギュレーション オプション リスト からオプションを選択して、コンフィギュレーションを選択します。 関係式 または 変更 ダイアログ ボックスを使用して関係式を編集し、別のコンフィギュレーションに割り当てることができます。

また、各コンフィギュレーションに別の測定単位を指定することもできます。 たとえば、1 つのコンフィギュレーションで、あるグローバル変数をミリメートルで表現し、別のコンフィギュレーションではそれをインチで表現することができます。

コンフィギュレーションの選択

特定のコンフィギュレーションに適用されるグローバル変数、寸法、関係式を表示するには、任意のビューの右上隅にあるコンフィギュレーション リスト をクリックします。

寸法または関係式にコンフィギュレーションを適用するには、対象行の コンフィギュレーション ボタン configure.png をクリックし、フライアウト メニューから次のいずれかを選択します。
  • 当コンフィギュレーション(This configuration)
  • 全コンフィギュレーション(All configurations)
  • 指定コンフィギュレーション
  • 親コンフィギュレーションへリンク
    親コンフィギュレーションへリンク は、寸法または関係式が参照コンフィギュレーションの一部である場合に使用できます。 このオプションを選択すると、名前が親コンフィギュレーションにリンクされます。

コンフィギュレーションの関係式でのファイル プロパティの使用

設定されたファイル プロパティを含む部品の場合、関係式のファイル プロパティには次の構文を使用する必要があります:

filePropertyName@ConfigurationName@PartName.Part

たとえば、部品の最初のコンフィギュレーションでは、寸法の値 D1@ThisPart は、関係式 D1@ThisPart= PropA@Config1@ThisPart.part で表せます。ここで:
  • PropA はファイル プロパティの名前
  • Config1 は部品の最初のコンフィギュレーションの名前
  • ThisPart.part は部品名

2 番目のコンフィギュレーションの値は、D1@ThisPart = PropA@Config2@ThisPart.part で表せます。ここで、Config2 は 2 番目のコンフィギュレーションの名前です。

この例では、最初のコンフィギュレーションでファイル プロパティ PropA が 100 に設定されている場合、このコンフィギュレーションでは寸法 D1@ThisPart は 100 と等しくなり、2 番目のコンフィギュレーションで PropA が 200 に設定されている場合、このコンフィギュレーションでは D1@ThisPart は 200 と等しくなります。

関係式でコンフィギュレーションを指定しなければ、そのコンフィギュレーションのファイル プロパティの値が正しく返されないことがあります。

すべてのコンフィギュレーションでの関係式の無効化と有効化

関係式、グローバル変数、寸法(Equations, Global Variables, and Dimensions)ダイアログ ボックスの関係式ビュー(Equation View) スケッチ関係式ビュー(Sketch Equation View) 順序指定ビュー(Ordered View) では、関係式の無効化と有効化ができます。

関係式は、すべてのコンフィギュレーションで無効になっています。 同じパラメータを制御している他のアクティブな関係式がない場合は、関係式を有効にすることができます。

  1. 関係式を無効にするには、関係式、グローバル変数、寸法(Equations, Global Variables, and Dimensions)ダイアログ ボックスの任意のビューで関係式を右クリックし、関係式を無効化(Disable Equation)をクリックします。
    関係式はビューから消えます。 順序指定ビュー(Ordered View) では、すべての関係式が保持されます。 無効にした関係式は使用できません。
  2. 無効にした関係式を有効にするには、関係式、グローバル変数、寸法(Equations, Global Variables, and Dimensions)ダイアログ ボックスで順序指定ビュー(Ordered View)をクリックします。
  3. 関係式を右クリックして、関係式を有効化(Enable Equation)をクリックします。
    関係式は、表示されていたすべてのビューに再び表示されます。
寸法ビュー(Dimension View)では、グローバル変数(Global Variables)フィーチャー(Features)の有効化と無効化ができますが、寸法(Dimensions)の有効化と無効化はできません。

設計テーブルで一意の識別子(関係 ID)を指定しても、すべてのコンフィギュレーション全体で関係式を無効化または有効化できます。 この機能は、一意の関係式 ID を表示(Display unique equation identifier)オプションを システム オプション(System Options) > 表示(Display) で選択した場合に利用できます。詳細は、設計テーブルと関係式を参照してください。