自動寸法スキームの動作(How Auto Dimension Scheme Works) 自動寸法スキーム PropertyManager のオプションを設定し、 をクリックすると、以下の処理が行われます。 範囲 で 全フィーチャー を選択した場合は、最初にマニュファクチャリング フィーチャーを推測するために、フィーチャーの認識を行います。 フィーチャーを認識すると: 既存のフィーチャーは変更されません。それらが新たに定義されたパターンに追加されたり、それらの面が別のフィーチャーを定義するためには使われません。例えば、もし穴がデータムとして作成されていたら、新たに定義された穴パターンには追加されません。同様にデータムとして定義された平面は、溝を定義するためには使われません。 フィーチャー フィルターを確認します。 フィーチャーを作成する際は、トポロジーで認識されたフィーチャーよりもモデリング フィーチャーを優先します。 たとえば、SOLIDWORKS の穴ウィザード、フィレット、面取りフィーチャーは最優先で作成されます。 フィーチャーは、単純なフィーチャーより複雑なフィーチャーとして優先的に定義されます。例えば、座ぐり穴や溝、ポケットの認識は平面や単一穴より優先されます。 フィーチャー認識では以下のフィーチャータイプを認識しません: 合成穴、合成面 交差平面、交差する点 幅 (Width) 必要であれば、これらを自動寸法スキーム(Auto Dimension Scheme)を起動する前に既存フィーチャーとして定義しなければなりません。 フィーチャーの指定のセットに公差スキームを生成し、部品タイプ(Settings)の公差タイプ(Part type)および設定(Tolerance type)を考慮します。 幾何公差 で 公差タイプ を選択すると、方向、位置度、面の輪郭度公差の組み合わせになりうるデータム フィーチャーに、相互関係を持つために必要な公差を適用する処理が行われます。 サイズ公差は、すべての穴タイプ、溝、切欠、フィレット、面取り、既存の幅やパターンフィーチャーなど全てのフィーチャーのサイズに適用されます。 寸法と公差は、選択された公差タイプ(Tolerance type)に基づいて、それぞれのフィーチャーとパターンの位置を定めるために適用されます: プラス/マイナス (Plus and Minus) プラスマイナス寸法は、既存のフィーチャーを含む適用可能な全てのフィーチャーを配置するために適用されます。 参照フィーチャーと公差フィーチャーには、必ずしも標準的な寸法付けがされるとは限りません。 例えば、参照フィーチャーに対して並行でない穴は寸法により明示的に配置できません。通常このようなフィーチャーは、それらの軸と、平面等の別のフィーチャーとの交差する位置に寸法付けする必要があります。この場合は位置寸法 (Location) ツールを使って手作業でこれらの関連付けをする必要があります。 サーフェスフィーチャーは考慮されません。 幾何公差(Geometric) 公差はデータムフィーチャーを相互に関係づけるために適用されます。例えばデータムフィーチャーが互いに直行する 3 平面の場合、第1データムフィーチャーに平面度公差が適用され、第 2 データムフィーチャーにデータム A への直角度公差が適用され、第 3 データムフィーチャーにデータム A と B への直角度公差が適用されます。 位置度公差と円周振れ公差は、すべての穴タイプ、溝、切欠、既存の幅を含んだすべてのサイズのフィーチャーの位置を決めるために適用されます。 面の輪郭度公差はポケットとサーフェスの位置決めに適用されます。 プラスマイナス寸法は個々の平面フィーチャーと既存の交差する線、面、点のフィーチャーの位置決に適用されます。 寸法と公差で表示アイテムを作成し、部品タイプ、フィーチャーのジオメトリを定義するのに使用したスケッチ平面、および既存のアノテート アイテム ビューを考慮して、それらを適切なアノテート アイテム ビューに配置します。 表示アイテムはそれぞれの寸法と公差ごとに作成されます。 公差グループが定義されます。例えば、サイズ、データム、幾何公差が一緒にグループ化されます。 表示アイテムは適切なアノテートアイテムビューに置かれます。 アクティブな既存のアノテートアイテムビューには最優先に与えられます。もしこれらのアノテートアイテムビューが不適当であるなら、新しいアノテート アイテムビューが作成されます。寸法のレイアウトはスケッチの方向を考慮します。下の例は同じ部品のものですが、それぞれのスケッチは別々の軸に沿って押し出されています。 X-軸 Y-軸 Z-軸 重複した寸法がまとめられ、インスタンス数が適用されます。 寸寸法と公差は、各アノテート アイテムの明確な表示を与えるためにレイアウトされます。 親トピック自動寸法スキーム ツール 関連概念 自動寸法スキームでのデータムの使用 幾何公差が設定された部品への放射状寸法スキームの使用 関連資料 自動寸法スキーム PropertyManager(Auto Dimension Scheme PropertyManager)