疲労解析オプション

疲労解析ダイアログ ボックスのオプションタブでは、アクティブな疲労解析スタディのオプションを設定できます。

一定振幅あるいは可変振幅イベントのスタディを定義できます。1 つのスタディで定振幅イベントと変動振幅イベントを組み合わせることはできません。

定振幅イベントの相互作用

一定振幅疲労イベント間の相互作用を設定します。

不規則な相互作用 ソフトウェアは、交番応力を評価する場合に、異なるイベントの最大応力の組み合わせの可能性を考慮します。このオプションは、複数の疲労イベントを定義する場合にのみ有効です。
ASME Boiler and Pressure Vessel はこのオプションを推奨しています。これは相互作用なしのオプションよりも無難です(高い損傷率を予測)。
相互作用無し イベントが相互作用なしで 1 つ 1 つ順番に発生するものと仮定します。
複数のスタディを参照する疲労イベントによるスタディの場合、相互作用なしオプションを選択すると、不規則オプションに基づいて最大応力が計算されます。

変動振幅イベントのオプション

変動振幅疲労イベント用のオプションを選択します。

レインフローカウントのビン数 変動振幅レコードの分解のためのビン数を設定します。 たとえば、32 を入力すると、荷重は等間隔に配置された 32 個の範囲に分割されます。 それぞれの範囲内の荷重は一定です。 ビンの最大数は 200 です。
次の繰返し荷重をフィルター 最大範囲に対するパーセンテージで指定された値よりも小さい範囲の荷重サイクルをフィルタリングします。たとえば、3% を指定すると、荷重履歴の最大範囲の 3% 未満の荷重範囲による繰り返しは無視されます。このパラメータを使用して測定装置からノイズをフィルターで除去します。
大きな数字を使用すると、変動振幅レコードが歪んで損傷を正しく評価できなくなります。損傷を正確に予測するためには、除去する最高代替応力は関連の S-N カーブの等価疲労限度を上回ってはなりません。

次を使って交番応力を計算

S-N カーブから繰り返し数を抽出するのに用いる代替応力を計算するための応力タイプを設定します。

応力強さ(P1-P3)  
相当応力(Von Mises)(Equivalent stress (von Mises))  
絶対最大主応力(P1)  

表示面

疲労解析を実行するシェル面を設定します。

トップ(Top) シェル上面に対して疲労解析を実行します。
底面 シェル下面に対して疲労解析を実行します。

平均応力補正(Mean stress correction)

平均応力補正のための方法を設定します。

なし(None) 補正をおこないません。
Goodman 手法 一般的に脆性材料に適しています。 正の平均応力値(張力を生成する繰返し荷重)に適用します。
Gerber メソッド 一般的に延性材料に適しています。
Soderberg 手法 一般的に最も無難な手法です。
これらの方法は、関連の S-N カーブがすべて完全可逆環境(ゼロ平均)に基づいている場合にのみ使用します。ソフトウェアは各周期の交番応力に加えて平均応力を計算し、指定条件を用いた補正済み応力の評価を行います。適用される疲労繰り返し荷重が応力範囲に比べて大きな平均応力をそなえている場合、補正は顕著になります。さまざまな荷重比で複数の S-N カーブを定義すると、平均応力を考慮するためにカーブが直線的に補間され、補正方法は使用されません。材料に対して -1 以上の応力比で 1 つの S-N カーブを定義すると、その材料を補正すせずにカーブが使用されます。

追加オプション(Additional Options)

耐疲労性減少率(Kf) 0から1までのこの係数を使用して、S-Nカーブ生成用のテスト環境と実際の荷重環境の差異を計算に組み入れます。S-N カーブから対応する周期数を読み取る前に、代替応力がこの係数で除算されます。これは、一定の代替応力での失敗を引き起こす周期数を減らすのと同じことです。疲労ハンドブックは、耐疲労性減少率のための数値を示しています。
無限寿命 修正した代替応力が疲労限度未満の場合に使用する周期数。この数値は、S-N カーブの最後の点に関連する周期数の代わりに使用されます。
この値は、最大周期数が指定数未満である S-N カーブにのみ使用されます。
結果フォルダ 疲労解析スタディの結果に対してフォルダーを設定します。