ベンド テーブル

板金部品のベンドテーブルのベンド許容差値、またはベンド展開長補正値を指定できます。 独自の K 係数ベンド テーブルで K 係数を指定することもできます。 ベンドテーブルには、ベンド半径、ベンド角度、また部品の厚みの値が含まれています。

使用できるベンドテーブルには二つのタイプがあります:
  • .btl 拡張子をもつテキスト ファイル
  • 埋め込み Excel スプレッドシート
板金ゲージ/ベンド テーブルを使用して、厚みとベンドの値を 1 つのテーブルで指定します。
二つの方法の相違点は次の通りです:
テキスト ファイル Excel スプレッドシート
部品を共有する場合、ベンドテーブルも共有する必要があります。 部品を共有する場合、ベンドテーブルは埋め込まれているため、自動的に共有されます。
テキスト テーブルはさまざまなアプリケーションで編集できます。 Excel スプレッドシートは Microsoft Excel でのみ編集できます。
  • SOLIDWORKS 2000、またはそれ以前のバージョンの従来型のベンドテーブルを使用している場合を除き、Excel のスプレッドシートを使用することを推奨します。
  • 複数のベンド厚みテーブルを持つベンド テーブルを編集する場合、半径が一致する必要があります。 例えば、複数のベンド厚みテーブルを持つベンド テーブルに、新しいベンド半径値を挿入した場合、その新しい値を全てのテーブルに挿入する必要があります。 ただし、角度は異なる場合があります。
    bend_table.png

ベンド テーブルは別の Excel ウィンドウで編集できます。 編集(Edit) > ベンド テーブル(Bend Table) > 新規ウィンドウで設計テーブル編集(Edit Table in New Window) をクリックします。 テーブルを編集したら、テーブルを保存して、部品に再度挿入し変更内容を有効にします。

ベンドテーブル - テキスト ファイル(Bend Table - Text File)

板金部品の作業で使用するサンプルのベンド テーブルは インストール_ディレクトリ\lang\japanese\Sheetmetal Bend Tables\sample.btl に格納されています。独自のベンドテーブルを作成するには、このベンドテーブルをコピーし、テキストエディタを使用して編集します。

テキストファイルとして作られたベンドテーブルでは、次のものがサポートされています:
  • すべてのベンド テーブルのタイプ(ベンド展開長補正、ベンド許容差、k-係数)
  • 全ての測定単位(メートル、ミリメートル、センチメートル、インチ&フィート)。測定単位の設定は、ベンドテーブルの最上部にある単位行で行います。
SHEET24_shg.gif
テキスト ファイルによるベンドテーブルでは次の点に注意してください:
  • サンプルのベンド テーブルの値は一例です。これらの値は実際のベンド許容差の規定を表すものではありません。
  • 部品の厚さまたはベンドの角度がテーブルの数値の中間にある場合は、ソフトウェアが数値を外挿してベンド許容値を計算します。

ベンド テーブル - Excel スプレッドシート(Bend Table - Excel Spreadsheet)

SOLIDWORKS で作成する新規のベンド テーブルは埋め込みの Excel スプレッドシートとして保存されます。 ベンド テーブルの値が SOLIDWORKS ソフトウェアにより正しく読み取られるよう確認し、スプレッドシートのセルにベンド テーブルの値を追加します。

Microsoft Excel で作成されたベンド テーブルでは、次の機能がサポートされます。
  • すべてのベンド テーブルのタイプ(ベンド展開長補正、ベンド許容差、k-係数)
  • 単一のベンドテーブル ファイルでの複数の角度

ベンド テーブルの作成

ベンド テーブルを作成するには

  1. 部品ドキュメントで、挿入 (Insert) > 板金 (Sheet Metal) > ベンド テーブル (Bend Table) > 新規 (New) をクリックします。
    ベンド テーブルを挿入すると、フラット パターンの長さが変更される可能性があるというメッセージが表示されたら、はい (Yes) をクリックします。
  2. ダイアログ ボックスで:
    1. 単位 のアイテムを選択し、測定単位を設定します。
    2. 種類 のアイテムを選択し、ベンド許容差/ベンド展開長補正/K 係数を設定します。
    3. ファイル名 にパスを入力するか、参照 をクリックしてベンド テーブルを保存する場所のパスを指定します。
    4. OK をクリックします。
      ベンド テーブル スプレッドシートを含む埋め込み Excel ウィンドウが、SOLIDWORKS ウィンドウ内に表示されます。 ベンド テーブルのスプレッドシートにはデフォルトの半径と厚みの値が含まれています。
  3. ステップ 2 の種類(Type) に応じて、スプレッドシートにベンド許容差/ベンド展開長補正/K係数の値を入力します。
  4. テーブルの外側の SOLIDWORKS グラフィック領域内をクリックしてスプレッドシートを閉じます。