複合シェルを持つデザイン スタディ(Design Study with Composite Shells)

複合材料で作業をするとき、費用を最小にするために特定のアプリケーションで最適な積層順を設計することが必要な場合があります。 例えば、最適な層を見つけ、最小のゆがみの結果になる複合船体の層方向を見つけることが必要かもしれません。 一般に、層の異なる組み合わせでいくつかの変数を定義して、方向を見つけ出すことができるので、複合物の積層最適化は時間がかかることがあります。

複合シェルでスタディのデザインスタディを定義することができます。 最適化するか、または評価するべき変数として層角度、または層の厚みを定義します。 さらに、もしすべての層が同じ材料であるとき、材料特性の値を定義することができます。

例えば、もしカーボンファイバーの強化されたエポキシ複合物をモデル化する場合、材料特性、層角度、層の厚みを変数として定義することができます。 エポキシを外層、木をコアとして強化されたガラスでサンドイッチシェルをモデル化する場合、層角度と層の厚みを変数として定義できるだけです。

層角度パラメータの定義(Defining Ply Angle as a Parameter)

それぞれ層の層方向をパラメータと定義することができます。 次にそれをデザインスタディの変数として使用することができます。

  1. Simulation スタディ ツリー、部品 フォルダでシェル を右クリックし、定義編集 を選択します。
  2. PropertyManagerのタイプ(Type)で複合(Composite)を選択します。
  3. 複合オプション (Composite Options) で、複合シェル層 (Composite shell plies) テーブルで、角度 (Angle) のセルを右クリックし、リンク値 (Link Values) を選択します。
  4. パラメータ ダイアログ ボックスで、編集/定義 (Edit/define) をクリックします。
  5. パラメータ ダイアログ ボックスで 追加 をクリックします。
  6. パラメータ追加 ダイアログ ボックスで:
    1. フィルタ(Filter)に、メッシュ(Mesh)を選択します。
    2. タイプ(Type)に、層角度(Ply angle)を選択します。
  7. ユーザー定義値 に対して、層角度の値を入力します。
    パラメータを変数として加えた後、この値をデザインスタディから変えることができます。
  8. OK をクリックします。
  9. パラメータ ダイアログ ボックスで OK をクリックします。
  10. 次のパラメータ(Parameters)ダイアログ ボックスで 新たに定義されたパラメータを選択し、OKをクリックします。
  11. シェル定義 PropertyManager で、 をクリックします。
    プログラムは選択された層の角度をパラメータとして定義します。

層の厚みをパラメータとして定義(Defining Ply Thickness as a Parameter)

それぞれ層の厚さをパラメータと定義することができます。 次にそれをデザインスタディの変数として使用することができます。

  1. Simulation スタディ ツリー、部品 フォルダでシェル を右クリックし、定義編集 を選択します。
  2. PropertyManagerのタイプ(Type)で複合(Composite)を選択します。
  3. 複合オプション (Composite Options) で、複合シェル層 (Composite shell plies) テーブル、厚さ (Thickness) で、層のセルを右クリックし、リンク値 (Link Values) を選択します。
  4. パラメータ ダイアログ ボックスで、編集/定義 (Edit/define) をクリックします。
  5. パラメータ ダイアログ ボックスで 追加 をクリックします。
  6. パラメータ追加 ダイアログ ボックスで:
    1. フィルタ(Filter)に、メッシュ(Mesh)を選択します。
    2. タイプ(Type)に、長さ/変位/層の厚み(Length/Displacement/Ply thickness)を選択します。
  7. ユーザー定義値 に層の厚みの値を入力します。
    パラメータを変数として加えた後、この値をデザインスタディから変えることができます。
  8. OK をクリックします。
  9. パラメータ ダイアログ ボックスで OK をクリックします。
  10. 次のパラメータ(Parameters)ダイアログ ボックスで 新たに定義されたパラメータを選択し、OKをクリックします。
  11. シェル定義 PropertyManager で、 をクリックします。
    プログラムは選択された層の厚さをパラメータとして定義します。