落下試験設定 PropertyManager

落下試験の設定 PropertyManager では、落下試験解析スタディのパラメータを設定します。

この PropertyManager にアクセスするには、落下試験スタディを作成します。 落下試験スタディ ツリーで 設定 をダブルクリックします。

指定(Specify)

指定する入力のタイプを設定します。

落下高さ 静止状態からモデルを落下する高さを指定します。
衝撃速度 ターゲット平面との衝撃の瞬間におけるモデルの落下速度の方向と加速度を指定します。

サイズ(Height)

静止状態から物体を落下する高さを設定します。 この値は、物体が、重力方向に移動して剛体面に衝突するときの距離です。 指定 ボックスの 落下高さ を選択した場合にのみ使用できます。 衝撃速度は、Vimpact = (2gh)½ で算出されます。ここで、g は重力加速度であり、h は高さです。

  中心点から 高さは、物体の中心点と平坦な剛体面との間の重力方向の距離として指定されます。
中心点は、物体の幾何的な中心です。アセンブリでは、すべての構成部品が同じ密度である場合にのみ、中心点と重心が一致します。
  最低位から 高さは、物体と平坦な剛体面との間の最短距離として指定されます。平坦な剛体面までの最短点に相当するのは、物体が重力方向に移動したときに最初に平面に衝突する点です。
落下高さ 中心または最低位から衝撃平面までの高さを指定します。高さの単位を指定することができます。

衝撃速度(Velocity at Impact)

衝撃の時点における速度の方向と値を設定します。指定ボックスの衝撃速度を選択した場合にのみ使用します。

  衝撃速度参照 衝撃速度の方向を決定する参照エンティティを設定します。エッジ、参照面、平坦な面のいずれかを選択します。参照面または平坦な面を選択する場合、速度は、参照面または平坦な面に対して垂直方向に設定されます。 をクリックし、衝撃速度の方向を反転します。
initvel.png 速度度合い 衝撃速度の度合いと単位を設定します。
衝撃速度の度合いを指定する場合でも、重力強度は定義する必要があります。 重力荷重は、解析時に外部荷重として作用し、一定に保たれます。 重力値は、指定された衝撃速度の度合いには影響しません。

重心(Gravity)

重力加速度の方向と値を設定します。 重力は衝撃後の解析時間を通じて一定に保たれます。 重力による作用は、解析時にエネルギー平衡関係式で考慮されます。

  重心参照 重力方向を決定する参照エンティティを設定します。エッジ、参照面、平坦な面のいずれかを選択します。参照面または平坦な面を選択する場合、重力は、参照面または平坦な面に対して垂直方向に設定されます。 をクリックして、重力の方向を反転します。
重力加速度 重力加速度と単位を設定します。

ターゲット

衝撃平面の向きを設定します。

ターゲット方向    
  重力に垂直 衝撃平面は、重力に垂直になります。
  参照平面に平行 衝撃平面は、選択した参照平面と平行になります。
plane.png ターゲットの方向位置参照 参照平面を選択します。参照平面に平行(Parallel to ref. plane)）が選択されているときのみ使用できます。
摩擦係数 モデルと衝撃平面の間の摩擦係数を設定します。
衝撃面の実際の位置は、次のように決定されます。
  • 高さ を指定した場合、物体は重力方向に指定した高さ分の距離を移動した後に平面に衝突します。
  • 衝撃速度 を指定した場合、物体は、指定した衝撃速度で平面に衝突します。

高さが指定されている場合の衝撃平面の実際の位置

位置（1）: 高さが物体の中心点から測定されます。

位置（2）: 高さが物体の最低位から測定されます。

衝撃速度が指定されている場合の衝撃平面の実際の位置
ターゲット固定    
  剛体ターゲット ターゲットに剛体面を使用します。
  弾性体ターゲット ターゲットに弾性体レイヤーを使用します。

剛性と厚み(Stiffness and thickness)

弾性体レイヤーのプロパティを設定します。弾性体ターゲット(Flexible target)がターゲット固定(Target stiffness)で選択されている場合のみ使用できます。

単位（Unit） 単位系を設定してください。
normalstiffness.png 垂直剛性 単位領域ごとの剛性の値を衝撃平面に垂直に設定します。
tangentialstiffness.png 正接剛性 単位領域ごとの剛性の値を衝撃平面に平行に設定します。
質量密度 衝突レイヤーの質量密度を設定します。
ターゲット厚み 衝撃レイヤーの厚みの度合いと単位を設定します。

接触減衰

衝撃の最中に互いに接触するボディについて、ボディの間が 接触 である場合には、接触減衰が考慮されます。 接触減衰は、粘性減衰として計算されます。 入力は、臨界減衰係数の比で表される減衰値です (ζcr = 2* m* ω)。

critical_damping_ratio.gif 臨界減衰比 臨界減衰係数の比で表される減衰値 (ζcr = 2* m* ω)。 たとえば、5% の臨界減衰を適用するには、0.05 と入力します。

接触減衰の適用によって、衝撃の再中に発生する可能性のある高周波振動が抑えられ、解析の安定性が向上します (落下試験の設定 PropertyManager)。

記号設定

重力加速度の方向と衝撃速度を表示します。

  色の編集 このボタンをクリックすると、速度および加速度記号の色を変更できます。
記号サイズ 速度および加速度記号のサイズを変更します。
  プレビュー表示 記号のプレビューをグラフィクス領域に表示します。