例：方向指定公差の使用（Using Orientation Tolerances）

方向指定公差 オプションにより、TolAnalyst でフィーチャーの方向を明示的にコントロールするための公差を検討することができます。 ファスナーとピンをフロート と組み合わせた場合、方向指定公差 オプションは TolAnalyst がフィーチャー間のクリアランスを使用して部品をワーストケース状態に回転することを許可します。

方向指定公差 オプションは、フィーチャーの方向を暗黙的にコントロールする次の公差は検討しません: 位置寸法 ツールを使用して定義された位置度、面の輪郭度、長さ寸法

例 1

このアセンブリを使用してスタディを作成し、「L」 形ブラケットとトップ プレートの間の距離を評価します。
寸法値 106 は評価する距離を表します。
「L」 ブラケットに図のような公差を適用します。
方向指定公差 オプションを選択解除すると、結果は最小値が 103.5、最大値が 108.5 となります。
方向指定公差 オプションを選択すると、結果は最小値が 98、最大値が 114 となります。 TolAnalyst が平行度を 1 と考える場合、フィーチャーも 125 +/- 2 範囲にとどまる必要があります。

例 2

このアセンブリを使用してスタディを作成し、 35 の寸法によって表されるベースとシャフトの間の距離を評価します。
ベースの2つの穴にサイズ公差を適用します。
シャフトの直径にサイズ公差を適用します。
ファスナーとピンをフロート オプションを選択し、方向指定公差 を選択解除すると、結果は最小値が 33、最大値が 37 となります。 シャフトが穴の上部から出ている事に注意してください。
ファスナーとピンをフロート オプションを選択すると、結果は最小値が 方向指定公差32、最大値が 38 となります。 シャフトが回転され、左の穴の一番外側の上エッジと右の穴の一番外側の下エッジに接触していることに注意してください。