ユーザー定義記号の作成

ユーザー定義記号を作成すると、SOLIDWORKS 図面のほとんどの注釈、表、寸法で使用できます。

始める前に、ドライブ文字:\lang\english に保存されている、元の記号ファイル gtol.sym をバックアップしてください。 そのファイルに移動してファイルのコピーを作成し、別のディレクトリに保存して、必要な場合に取得できるようにします。

記号のカスタマイズ

この例では、gtol.sym ファイルで 2個の円と 6 本の直線から構成される第 3 角法記号を作成します。

この記号をカスタマイズするには:

  1. 1 x 1 の架空の正方形グリッドで、図のように第 3 角法記号に寸法を設定します。
  2. 第 3 角法記号を生成するコードを gtol.sym ファイルに追加するには、これらの直線を新しいカテゴリに挿入するか、既存のカテゴリに挿入します。
    
                *THIRD, Third Angle Projection
    A,CIRCLE .5,.5,.25
    A,CIRCLE .5,.5,.46
    A,LINE 0,.5,2,.5
    A,LINE .5,0,.5,1
    A,LINE 1.1,.25,1.1,.75
    A,LINE 1.1,.25,1.88,.08
    A,LINE 1.1,.75,1.88,.92
    A,LINE 1.88,.08,1.88,.92
              
    フォーマットに正確に従い、スペースを追加したり除去したりしないでください。
  3. ファイルを保存して SOLIDWORKS を終了します。
  4. SOLIDWORKS ソフトウェアを再起動します。
  5. 図面を開きます。
  6. アノテート アイテム ツールバーで注記(Note) をクリックするか、挿入(Insert) > アノテート アイテム(Annotations) > 注記(Note)をクリックします。
  7. PropertyManager のテキスト フォーマット(Text Format)記号追加(Add Symbol)をクリックします。
  8. ポップアップ ウィンドウで追加の記号(More Symbols) をクリックします。
  9. 記号(Symbol)ダイアログ ボックスで:
    1. 使用したカテゴリを特定します。
    2. 第 3 角法記号にマウスを合わせます。
    3. 記号を選択し、OK をクリックします。
    アイコン および説明が次のように表示されます。

    <SCR-THIRD> はタグで、記号に寸法を挿入すると表示されます。
    図面を他者と共有する場合は、カスタマイズした記号を表示するために gtol.sym ファイルが必要になります。

GTOL.SYM ファイルについて

gtol.sym ファイルには、記号を作成するために使用されるフォーマットと単位について記述するセクションが最上部にあります。

ファイル内では、記号のカテゴリがグループにまとめられ、各カテゴリには複数のライブラリと記号が含まれます。

ライブラリは次のようにフォーマットされます。 #<ライブラリ名>,<ライブラリの説明>。

記号は次のようにフォーマットされます。 *<記号名>,<記号の説明>。

「A」で始まる行は、記号の幾何学的な図形の部分を定義します。 記号は、多くの場合、これらの行を複数持ちます。

BOUND は、gtol.sym ファイルにおける記号のコントロール変数です。 BOUND は、注記や寸法のテキスト行内で記号の横方向の間隔を制御します。

コメント行(無視されます)の前にはセミコロンが置かれます。

記号は、直線、円弧、円、ポリライン、および英数字から成るジオメトリ形状で構成されます。 これらの形状のフォーマットは次のようになります。

記号は、0,0 が左下隅で 1,1 が右上隅である 1 x 1 の架空の正方形グリッドで定義されます。 ただし、これはこのグリッドに制限されるものではありません。 1.0 より大きい数や 0.0 より小さい数を使用することもできます。

0,0 から 1,1 の座標を持つ正方形グリッドの例を以下に示します。

直線が正方形グリッドでどのように定義されるかの例に示します。