例 :部品順序の選択（Selecting the Part Order）

TolAnalyst を使用してアセンブリを作成します。ベース部品から始めます。続いて、アセンブリが完了するまで、1部品ずつ追加していきます。この方法は、製造環境でアセンブリが組み合わされる過程と似ています。

アセンブリ シーケンス PropertyManager を使用して、TolAnalyst で使用するアセンブリ シーケンスを設定します。アセンブリを構成する順序は、完成したアセンブリにおけるフィーチャー同士の関係に影響します。複数のスタディを作成することで、アセンブリをする際に要求される結果が得られる組立て順序、あるいは治具が必要かどうかを確認することができます。

このアセンブリでは、一番上のプレートがシャフト アセンブリをサポートしています。一番上のプレートは 「L」 形ベース部品に緑色の圧入ピンで固定されています。

スタディを作成し、シャフトが拘束されずに回転するように、軸受内径面同士のアライメントを維持するために必要な公差を確定します。

	アセンブリ シーケンスのシナリオ # 1:
1.	「L」 形ブラケット
2.	トップ プレート
3.	ピン
4.	軸受け
5.	シャフト

このアセンブリ シーケンスでは、適切なアライメントを保証するために、軸受内径面同士の潜在的なオフセット量（同軸度）を評価できます。

このシナリオで必要な公差の維持に製造コストがかかりすぎる場合は、トップ プレートがシャフト アセンブリのみをサポートするような別のアセンブリ シーケンスで 2つ目のスタディを実行できます。

	アセンブリ シーケンスのシナリオ # 2:
1.	「L」 形ブラケット
2.	下の軸受け
3.	シャフト
4.	上の軸受け
5.	トップ プレート（シャフトと軸受けに直接合致する）
6.	ピン
	このスタディでの測定は、ピンを設置するために使用される穴同士のアライメントです。

最初のスタディは実用的ではなく、また、このスタディも製造コストがかかりすぎると考えられます。しかし、この結果はトップ プレートにある穴の代わりに使用する長穴の長さを確定するために使用できます。