総エネルギー誤差(TEE)は出力ファイル(*.out)にレポートされ、ある要素から別の要素への応力等高線の断続性、あるいは、メッシュ密度が不十分であることによる離散化エラーを取得します。
各要素に対して、要素の応力と平均節点応力間の各ノードにおける応力誤差 εσ は、次の式で概算されます。
εσ = {σ} - {σave}
{σ} : ノードでの要素応力ベクトルです。 共通のノードを共有する N 個の要素がある場合、そのノードには N 個の要素の応力ベクトルがあります。
{σave}: ノードでの平均応力ベクトルです。 共通のノードを共有する N 個の要素がある場合、N 個すべての要素からの応力値が合計され、数値 N で除算されて、そのノードでの平均応力ベクトルが算出されます。
プログラムによってモデルの全ボリュームの応力誤差が統合され、総エネルギー誤差(TEE)がレポートされます。
メッシュが十分に施され、2 つの隣接する要素の応力等高線が完全につながっている場合、各ノードの応力誤差はゼロになります。
総エネルギー誤差(TEE)を削減するには、応力の集中度が高い領域のメッシュを詳細化します。
平均エラー率(APE)によって、次の式によって得られる全ひずみエネルギー(TSE)に生じる応力エネルギー誤差が正規化されます。
。{ε} は要素応力ベクトルであり、D は材料剛性マトリックスです。
平均エラー率(APE)は次のようにして計算されます。