SOLIDWORKS 2020 では、次のようにパフォーマンスとワークフローが改善されています。
アセンブリ
- アセンブリのパフォーマンスは、一部のツールやワークフローに最適化されているため、アセンブリやグラフィックの完全な再構築はあまり頻繁に行われません。
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以前のバージョンで保存されたほとんどのアセンブリと図面は、新しいバージョンで保存する必要なく、素早く開くことができます。 複数のコンフィギュレーションで参照構成部品を使用するアセンブリでは、より大きな改善が行われています。
SOLIDWORKS 2020 で新しいバージョンを開く際、複数のコンフィギュレーションで参照構成部品を使用するアセンブリや図面を完全に再構築する必要はありません。また、ライトウェイトの構成部品や図面も現在のバージョンに変換することなく、より有効に活用することができます。
参照ドキュメントを強制的に現在のバージョンに保存(Force referenced documents to save to current version)システム オプションを選択解除することにより、保存パフォーマンスを向上できます。 このオプションを選択解除すると、現在のセッションで変更しなかったドキュメントは、SOLIDWORKS の現在のバージョンには保存されません。 例については、以前のバージョンのファイルを開いて保存する際のパフォーマンスの向上 を参照してください。
詳細設定と図面
開いているアセンブリから図面を作成する場合、最初のビューの作成は以前のリリースよりも高速に行われることがあります。
eDrawings
測定(Measure)および寸法値のマークアップ(Markup Dimensions)ツールを使用してエンティティにカーソルを合わせて選択すると、パフォーマンスが向上します。
SOLIDWORKS PDM
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SOLIDWORKS PDM はデータをバックグラウンドでロードするため、参照の応答性が向上します。
多数のファイルを含むフォルダの参照時間は、以下によって短縮されます。
- カスタム列のデータベース クエリの高速化。
- データのバックグラウンド ロードと増分ロード。
フォルダをダブルクリックすると、SOLIDWORKS PDM は次の順序でデータをロードします。
- すべてのサブフォルダを同期してロード。 フォルダ内の残りのデータがロードされている間に、サブフォルダを参照できます。
- ファイル リストの標準列を持つファイル。
- カスタム列の情報をロード。 さらにカスタム列を追加して、同じ参照速度を維持できます。
ファイルを選択し、部品表(Bill of Materials)、内容(Contains)、使用先(Where Used)の各タブを切り替えると、SOLIDWORKS PDM はバックグラウンドでタブのデータをロードします。 別のファイルまたはフォルダに切り替えると、バックグラウンドロードが停止し、新規ファイルまたはフォルダのロードが開始されます。
ファイル数が多いフォルダや遅延時間が長いデータベース サーバーでは、パフォーマンスが大幅に向上します。
- SOLIDWORKS PDM タスク パネル ツリーの更新速度が改善され、ファイルを選択するとタスク パネルで SOLIDWORKS PDM ツールバーのコマンドが即座に正しく有効になります。
- タスク パネル ツリーのデータがバックグラウンドでロードされます。
- タスク パネル ツリーでファイルを選択すると、データベースへの呼び出しは消去されます。
FeatureManager デザイン ツリーまたはグラフィック領域で、ファイルを右クリックし、SOLIDWORKS PDM を選択すると、メニューが正しく有効になります。
グラフィック領域または FeatureManager デザイン ツリーでファイルを選択すると、タスク パネル ツリーにリストされたファイルが選択され、SOLIDWORKS PDM ツールバーのコマンドが正しく有効になります。
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次のアクションをより迅速に実行できます。
- 自動キャッシュのために多数のファイルまたはフォルダを設定したときにボルトにログインする。
- 多数のアイテムを含むボルトのシステム履歴を表示する。
- 多数のファイルを含むフォルダからファイルを開く。
- 多数のファイルを含むフォルダに新しいファイルまたはサブフォルダを作成する。
Simulation
- 複数の荷重ケース。 分布結合や剛結合におけるリモート荷重で最適化されたソリューションも使用できます。
- 1 次/2 次四面体。 ジオメトリの特定の部分(特にサーフェスの不規則性が少ない大きな領域)で 2 次要素を 1 次要素として置換し、ソルバの速度とパフォーマンスを向上させることができます。
SOLIDWORKS Visualize
SOLIDWORKS Visualize は有効(Live)レンダリング モードをサポートし、これをデフォルトに設定しています。 これにより、パフォーマンスが向上し、最終レンダリングのメモリ消費量が削減されます。