ジョイントおよび接触する部品の間に発生する抵抗力である摩擦は、部品における摩擦の静的係数/動的係数と垂直抗力によって計算されます。
合致部の摩擦は、接触領域のサイズが摩擦の規模に影響するため、より複雑と言えます。
合致部の摩擦(Mate Friction)
ジョイントの摩擦は 合致 PropertyManager の [解析] タブで指定できます。 これは部品の間で発生する抵抗性の滑り表面力で、部品が互いに移動するには克服しなければならない力です。 この力はサーフェス間の接触と接続部における荷重から成ります。 ジョイント摩擦はボディ間の一般的な摩擦とジョイント形状を考慮し、発生する摩擦力を決定します。
SOLIDWORKS Motion の合致部の摩擦のモデルでは、寸法情報と摩擦係数が使用されます。 摩擦係数は、値を直接入力するか、選択した材料を基に SOLIDWORKS Motion により計算することもできます。
合致部の摩擦はクーロン摩擦とされ、ジョイントの動的な摩擦のみを表します。
接触摩擦(Contact Friction)
接触摩擦(接触するボディの間で発生する摩擦)は 接触 PropertyManager で指定できます。 使用される速度と摩擦の係数は各接触アイテム セットで定義した材料を基準に、自動的に指定されます。 しかし、モデルのダイナミックスを基にすると、一番適切なパラメータとは言えない場合があります。 必要な場合は、これらの係数をマニュアルで設定できます。
SOLIDWORKS Motion はクーロン摩擦法を使用し、滑らかなカーブを摩擦パラメータに一致させて摩擦力を計算します。
この例では、乾いた鋼-乾いた鋼の接触のデフォルト摩擦パラメータが使用されています。
動的摩擦遷移速度(Dynamic Friction Transition Velocity): 10.16 mm/秒
動的摩擦係数(Dynamic Friction Coefficient): 0.25
静的摩擦遷移速度: 0.1 mm/秒
静的摩擦係数(Static Friction Coefficient): 0.30
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摩擦力(Frictional Force)
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静的(Static)
動的(Dynamic)
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力 (N)
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速度 (mm/sec)
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クーロン摩擦法の摩擦力は4つの拘束を基に計算されます:
動的摩擦速度
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動的摩擦が一定になる速度です。
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動的摩擦係数
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ボディが静止状態では無くなった際の摩擦の計算に使用する定数です。
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静的摩擦速度
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静止状態の構成部品から動的構成部品に変化する際の速度です。
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静的摩擦係数
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ボディが静止状態の場合、摩擦の克服に必要な力の計算に使用する定数です。
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速度と係数のパラメータを編集するには、接触 PropertyManager で 材料 を選択解除します。