シェル定義 PropertyManager

シェル定義 PropertyManager は厚肉と薄肉シェル要素の厚さを定義するために使われます。 静解析、固有値、座屈のスタディの複合として定義することができます。

シェル定義(Shell Definition)PropertyManager を開くには:

  • Simulation スタディ ツリーでシェル ボディ定義を右クリックし、定義編集(Edit Definition)をクリックします。

タイプ(Type)

  細(Thin) 薄肉シェル方程式を使用します。
一般に、厚板厚の比が 0.05 以下であるとき、薄肉シェルを使用します。
  太線 厚肉シェル方程式を使用します。
  合成 積層複合材としてシェルを定義します。

複合シェル定義は、静解析スタディ、固有値解析スタディおよび座屈解析スタディのサーフェス ジオメトリでのみ使用できます。

  選択エンティティ このオプションは、選択面でシェルを定義(Define Shells by Selected Faces)オプションを使用してシェル ボディを定義する場合に表示されます。 グラフィックス領域でシェル面を選択し、仕様を編集します。
  シェル厚み(Shell Thickness) シェル厚みを定義します。 厚みを入力し、単位を選択できます。
  シェルの上と下を反転(Flip shell top and bottom)/選択シェルの上と下を反転(Flip selected shell top and bottom) 選択したシェル ボディに属するすべてのシェル要素の上面と下面を反転します。

選択シェルの上と下を反転(Flip selected shell top and bottom)オプションは、選択面でシェルを定義(Define Shells by Selected Faces)オプションを使用してシェル ボディを定義する場合に表示されます。 この場合は、選択エンティティ(Selected Entities)にリストされている 1 つ以上のシェル面に属する要素のシェルの上面と下面を反転できます。 そのシェルの上面と下面の仕様は各シェル定義に格納されます。

全体をプレビュー表示(Full preview)を選択して、シェルの厚みと、選択したシェル ボディの上面(緑色)と下面(オレンジ色)の方向を表示します。 オフセット(Offset)オプションは、シェル メッシュの位置を制御します。

  全体をプレビュー表示 / プレビューなし シェルの厚みと、シェルの上面(緑)と底面(オレンジ)の中間サーフェスに対する位置を表示します。
  Composite (静解析スタディ、固有値解析スタディおよび座屈解析スタディのサーフェス ジオメトリでのみ使用できます)。 積層複合材としてシェルを定義します。

複合オプション

静解析、固有値解析、座屈解析スタディの複合シェルサーフェスをモデル化したときだけ使用できます。複数選択を通してこれらのオプションをシェル、またはシェル グループに適用することができます。

  サンドイッチ サンドイッチ複合理論を選択します。
  合計層数 積層複合材の合計層数を設定します。 サンドイッチ(Sandwich)オプションが選択解除されているときだけ利用できます。
  対称(Symmetric) 中間サーフェスについて、対称ラミネートの層順を指定します。サンドイッチ(Sandwich)オプションが選択解除されているときだけ編集に利用できます。
  全層同材料 材料を選択 オプションで定義された同じ材料特性を全層に適用します。
  0度を回転 複合シェル上でストライプを再定義します。したがって、初期の 90 度の層角度は現在の 0 度の層角度に対応します。オプションはシェル定義のすべての面に適用します。
単位(Unit) 層の厚みの単位を指定します。
  層 1 に関連する層角度 最初の層と相対するスタックの角度を定義します。たとえば、層角度 1 が 45 度で層角度 2 の絶対値が 60 度の場合、層角度 2 の層角度 1 に対する層対置は 15 度になります。最初の層角度は常に絶対値です。次の層の角度セルが黄色になります。
  複合シェル層 テーブルで各層の 厚さ(Thickness)、角度(Angle)、材料(Material)を指定します。
層:角度 複合シェル層 テーブルの選択した層で、層角度を指定するためにスライダーを動かすことができます。 または、複合シェル層 テーブルで層角度の値を入力することもできます。 正しい角度の値は、-90 から 90 度の間です。
層(Ply): 角度: 部品のすべての面に対する角度定義を設定します。これは、個々の面に対する個別のコントロールを許可しません。
  他の複合シェルを表示 選択すると、モデルに存在する他の複合シェルの定義の層角度を表示します。
  サーフェス マッピング(Surface Mapping) サーフェスの UV 座標を基に、サーフェス マッピング テクニックを使用し、0 度の層角度の参照を定義します。 デフォルトで、U 方向は 0 度の参照を表します。 0 度を回転 オプションを使用して V 方向に 0 度参照を整列させることができます。
  スタックをファイルへ保存 複合スタック情報を .csv または .txt 拡張子をつけてファイルに保存します。
  スタックをファイルからロード 保存された複合スタック情報をロードします。情報を編集し、複合シェルの定義に使用できます。

複合方向

複合シェル サーフェスをサーフェス マッピング オプションを使用してモデル化した場合のみ使用できます。複合方向オプションは、すべての面で個別に層方向のコントロールを可能にします。

ボディ/シェル(Body/Shell) 複数のシェルがSimulation スタディ ツリーから選択されたときだけ利用可能です。どの方向が適用されたかのドロップ メニューからサーフェス ボディを選択することが可能です。
選択エンティティ(Selected Entities) どの材料方向の変更を適用するか、面を選択します。
  方向をミラー 切り替えると、トライアドの青の矢印方向が反転されます。結果として層角度方向は、反時計回りの方向から時計回りの方向に変わります。あるいはその逆もあります。
  方向を回転(Rotate Orientation) 層のサーフェスに沿ってストライプを 90 度回転します。 このオプションは 0 度を回転(Rotate 0º Reference)に似ていますが、個々の面のコントロールが可能です。

オフセット(Offset)

オフセット(Offset)オプションでは、シェル メッシュの位置をコントロールできます。 シェル ボディの中間サーフェス、上面サーフェス、または下面サーフェスにメッシュを配置したり、厚み合計に対する割合として指定された参照サーフェスにメッシュを配置したりすることができます。 シェル メッシュは選択したサーフェスに作成されます。 オフセット(Offset) オプションは複合シェルでも使用できます。

中間サーフェス 選択したサーフェスは、シェル ボディの中間面参照です。
上面サーフェス 選択したサーフェスは、シェル ボディの上面サーフェスです。
下面サーフェス 選択したサーフェスは、シェル ボディの下面サーフェスです。
比率を指定 選択したサーフェスは、全体の厚さに対する比率を示すオフセット値で定義された基準サーフェスです。 オフセット値の範囲は -0.5 から 0.5 です。
比率が 0.5 の場合、選択したサーフェスはシェルの上面に配置されます。 比率が -0.5 の場合、選択したサーフェスはシェルの下面に配置されます。
メッシュを作成後、シェルの上面および下面の向きを調べ、見やすくなるようなシェルの厚みを表示します。 シェルの下面はオレンジ色です。 複数のシェルを必要な方向に揃えるために、シェル要素を反転することが必要な場合があります。 シェル ボディの面を選択し、メッシュ(Mesh)ショートカット メニューからシェル要素フリップ(Flip Shell Elements)を選択します。 モデルの再メッシュが必要な場合、シェルの上面と下面の現在の仕様は保持されないため、再メッシュしてから再度定義することが必要な場合があります。
選択したサーフェスに適用された荷重および境界条件の定義はオフセットされません。 シェル メッシュを作成する選択したサーフェスですべての荷重や境界条件を適用します。