トポロジーの最小/最大定式化

複数の荷重ケースが構成部品に作用する場合、トポロジー スタディで最小/最大定式化を使用できます。

構成部品を複数の荷重ケースに適用する場合は、最適化目標である最適な強度対重量比(Best Stiffness to Weight ratio)は、各荷重ケースごとに別々に、構成部品の剛性を最大化、あるいはそのコンプライアンスを最小化するように探索します。

たとえば、3 つの独立した荷重ケースに対する構成部品の場合、指定した質量削減制約の最適な強度対重量比(Best Stiffness to Weight ratio)の標準最適化定式化は、合計コンプライアンスを最小化するように探索します。 コンプライアンスは、構造の全体的な柔軟性の尺度であり、剛性の逆数です。 合計コンプライアンスとは、3 つのコンプライアンス、C1、C2、および C3 の合計で、各荷重ケースごとに独立して計算されます。

3 つの独立した荷重ケースでロードされているプレートのシェル メッシュ モデル: LC1、LC2、および LC3。コーナーの 6 つの自由度は固定されています。
標準定式化から最適化された形状。 40% の質量削減制約での最適化目標最小(C1 + C2 + C3)。
最小/最大最適化定式化は、荷重ケースから独立して計算された最大コンプライアンスを最大化し、各荷重ケースの構成部品の剛性を最大化するように探索します。 最適化された構成部品の形状は、別々に作用する可能性のある各荷重ケースに対して剛性が最大になります。
最小/最大定式化から最適化された形状。 40% の質量削減制約での最適化目標最小/最大{C1 + C2 + C3}。 最適化された形状は、独立した各荷重ケースと同等の剛性を持っています。
推奨事項: 最小/最大定式化を使用するときの収束の問題を解決するには、トポロジー オプション(Topology Options) > 詳細設定(Advanced) > 収束チェック(ドラフト精度)(Convergence Check(Draft quality))を選択します。