SOLIDWORKS PDM Professional では、待ち時間が長く(通常 50 ミリ秒より長い)使用率の高い環境で、データベース複製のパフォーマンスを改善できます。
管理者は、Microsoft SQL Enterprise エディション 2012 以降の Always On 可用性グループ(AOAG)テクノロジを使用できます。 詳細については、https://docs.microsoft.com/en-us/ にアクセスして、Always On 可用性グループの概要を検索してください。
各可用性グループに対して、AOAC は単一の読み取り/書き込みプライマリ データベースおよび複数の読み取り専用セカンダリ データベースを保持します。 プライマリ SQL サーバーは、定期的にセカンダリ SQL サーバーを更新します。
SOLIDWORKS PDM Web2 クライアントおよび Web クライアントは、セカンダリ データベースを活用できません。
プライマリ SQL サーバーに対して、LAN および WAN 経由でセカンダリ SQL サーバーを作成できます。 AOAC を使用すると、SOLIDWORKS PDM Professional は読み取り操作をセカンダリ SQL サーバーにダイレクトできます。 これは以下の方法でパフォーマンスを向上します。
- 読み取り操作がセカンダリ SQL サーバーにダイレクトされ、プライマリ SQL サーバーの負荷が大幅に削減されるため、応答が迅速になり、より多くの負荷を処理できるようになります。
- 読み取り操作の場合、ユーザーはプライマリ SQL データベースにアクセスするのではなく、セカンダリ SQL データベース サーバーにアクセスします。 これにより、ボルト フォルダの検索や、データ カード、内容、使用先情報へのアクセスなどの読み取り操作が速くなります。
- クライアントとプライマリ SQL サーバー間の待ち時間が長い場合に、クライアントに対してローカルにセカンダリ SQL サーバーを使用すると、読み取り操作のパフォーマンスが向上されます。
プライマリ SQL サーバーに対してほとんど待ち時間のないセカンダリ SQL サーバーでは、同期コミット モードを使用することが推奨されます。
すべての書き込み操作は、プライマリ SQL サーバーにダイレクトされます。 ログイン中、ユーザーは次のサーバーに接続されます。
- セカンダリ SQL サーバーがアクセス可能な場合は、プライマリおよびセカンダリ SQL サーバー。
- セカンダリ SQL サーバーがアクセス可能でない場合は、プライマリ SQL サーバー。 この場合は、プライマリ SQL サーバーが、そのセッションのすべてのデータベース操作を処理します。