超弾性材料に対する推奨事項

  • NR (ニュートン・ラプソン法) 反復法を使用してください。
  • ポアソン比は、0.5より小さく、0.48以上が適切とされています。変位-圧力方程式を使用している場合、ポアソン比は0.499から0.4999までの範囲内であることが推奨されます。
  • 通常、ゴムのような材料は低い荷重でも急速に変形するため、初期荷重速度を遅く設定する必要があります。
  • ゴムのような材料を扱う場合は非線状動作の問題があるため、急激な荷重増加はほとんどの場合、不安定な数値(剛性の負の対角項)あるいは平衡反復中の逸脱を引き起こします。このような場合は、自動アダプティブステップアルゴリズム(automatic-adaptive stepping algorithm)を使用できます。
  • 様々な荷重比で負の対角項が繰り返し発生した時には、荷重制御よりも変位制御あるいは弧長の制御の方が効果的な場合もあるかもしれません。
  • 厚肉理論を使用するシェル要素では非圧縮性により有界でない項を生じないため、解析は簡素化されます。定式化は、完全な非圧縮性 (ポアソン比 0.5) と仮定して導出されます。
  • 定数 A および B は、(A+B) > 0 となるように定義する必要があります。定数 A および B の値を決定する方法については、Kao および Razgunas による次のドキュメントを参照してください。(Kao and Razgunas, L.著 "On the Determination of Strain Energy Functions of Rubbers," Proceedings VI of the International Conference on Vehicle Structural Mechanics, Detroit, pp. 124-154.).