ユーザー定義のタスクを実行

指定されたマクロやコマンドラインにより任意のアプリケーションを実行するようタスクをスケジュールできます。

SOLIDWORKS のマクロ ファイルの詳細については、SOLIDWORKS API /アドインヘルプ トピック(SOLIDWORKS API and Add-Ins Help Topics)を参照してください。
Windows のスタート > ファイル名を指定して実行から実行できることはすべて、SOLIDWORKS タスク スケジューラのユーザー定義タスクとして実行できます。 詳細情報については、実行するアプリケーションのヘルプ ファイルでのコマンドラインやマクロについて参照してください。

[ユーザー定義のタスクを実行] でのタスクの作成

ユーザー定義のタスクを実行するには:

  1. サイドバーのユーザー定義のタスクを実行 をクリックするか、タスク > ユーザー定義のタスクを実行をクリックします。
  2. ダイアログ ボックスで、タスクの新しいタイトルを入力するか、タスクのタイトルをデフォルトのままにします。
  3. プログラム パスに、実行するプログラムのパスを入力するか、参照をクリックしてプログラムを選択します。
  4. プログラムに引数が必要な場合は、プログラム引数に引数を入力します。
    SOLIDWORKS プログラムの引数 プログラム引数の定義 デフォルトとして設定
    /b SOLIDWORKS をバックグラウンドで実行 yes
    /m SOLIDWORKS のマクロを実行 yes
  5. マクロまたは SOLIDWORKS のマクロ テンプレートを実行するには、マクロ ファイル パスにパスを入力するか、参照 をクリックしてマクロ ファイルを選択します。
    SOLIDWORKS のマクロ テンプレートを指定した場合、トークン名とタイプが、タスク パラメータタイプパラメータ名の各コラムに表示されます。
  6. パラメータ名タイプ(Type)が表示されている各行で、パラメータ ストリング コラムをクリックし、パラメータ値を入力します。
SOLIDWORKS のマクロ テンプレートを指定する場合は、タスクをスケジュールして実行する前にマクロ テンプレート ファイルのバックアップ コピーを作成するか、マクロ テンプレート ファイルをタスク作業ディレクトリとは別の場所に保管してください。 表示 > オプション > タスク オプション をクリックするとタスクの作業ディレクトリを参照できます。

SOLIDWORKS マクロ テンプレートの作成

SOLIDWORKS マクロ テンプレートとは、SOLIDWORKS タスク スケジューラでユーザー定義タスクとしてスケジュールしたときにパラメータ値を指定できる SOLIDWORKS のマクロです。 SOLIDWORKS マクロ テンプレートは、通常、Visual Basic のコード、SOLIDWORKS API の呼び出しやトークン名などが含まれているテキスト ファイルです。 SOLIDWORKS タスク スケジューラで SOLIDWORKS マクロ テンプレートをユーザー定義タスクとして実行するようスケジュールする場合、トークン名の代わりにパラメータ値を指定します。

トークン名には、テキスト ストリングス、または数値のどちらでも使用できます。 これらは次のようにフォーマット化されています:

パラメータのタイプ トークン名のフォーマット
文字列 $$$<トークン_名>$$$
番号 ###<トークン_名>###

SOLIDWORKS マクロ テンプレートのファイル名拡張子は .swb である必要があります。

マクロテンプレートを作成するには:

  1. ウィンドウズのメモ帳(Windows Notepad)、Microsoft WordPad、またその他のテキストエディターを使用して新しいテキスト ファイルを開きます。
  2. SOLIDWORKS のマクロをコピーしてテキスト ファイルに貼り付けます。
    SOLIDWORKS のマクロ ファイルの詳細については、SOLIDWORKS API /アドインヘルプ トピック(SOLIDWORKS API and Add-Ins Help Topics)を参照してください。
  3. 指定する値をパラメータの変わりにトークン名で入力します。 例:
    元のコード: swApp.SetCurrentWorkingDirectory "c:\temp"
    変更したコード swApp.SetCurrentWorkingDirectory $$$TASK_WORKING_DIR$$$
  4. .swb というファイル名拡張子とともにテキスト ファイルを保存します。
    スケジュールしたり、実行したりする前に SOLIDWORKS マクロ テンプレート ファイルのバックアップ コピーを作成するか、タスク作業ディレクトリとは異なる場所に SOLIDWORKS マクロ テンプレート ファイルを保存します。 表示 > オプション > タスク オプション をクリックするとタスクの作業ディレクトリを参照できます。 SOLIDWORKS マクロ テンプレートを使用したタスクを実行すると、システムによりマクロ テンプレートのコピーが作成され、タスクをスケジュールしたときに指定したパラメータ値でトークン名が置き換えられます。 システムによってファイルは、タスク作業ディレクトリに元の SOLIDWORKS マクロ テンプレートと同じファイル名で保存されます。 元の SOLIDWORKS マクロ テンプレートがタスク作業ディレクトリに保存されている場合、新規ファイルで上書きされます。
    次のコードは SOLIDWORKS マクロ テンプレートの例です。このコードでは、フォルダ内の SOLIDWORKS の各図面ドキュメントが開かれ、DXF ファイルとして保存されます。SOLIDWORKS タスク スケジューラで マクロ テンプレートをユーザー定義タスクとしてスケジュールする場合、トークン名の代わりにパラメータ値を指定します: $$$TASK_SOURCE_DIR$$$$$$TASK_DESTINATION_DIR$$$
    Dim swApp As Object
    Dim swModel As Object
    Dim ret As Boolean
    Dim openError As Long
    Dim openWarn As Long
    Dim errorFilePath As String
    Dim nErrors As Long
    Dim nWarnings As Long
    Dim destinationPath As String
    Dim sourcePath As String
    Dim modelTitle As String
    
    Sub main()
    
        sourcePath = $$$TASK_SOURCE_DIR$$$
        destinationPath = $$$TASK_DESTINATION_DIR$$$
         
        errorFilePath = destinationPath + "\" + "swTaskScheduler.error"
        ErrorOut "Start logging any errors...", errorFilePath
        
        Set swApp = CreateObject("SldWorks.Application")
        swApp.SetCurrentWorkingDirectory destinationPath
        
        ' Determine type of document
        
        openWarn = 0
        
        Dim fileName As String
        fileName = Dir(sourcePath + "\*.SLDDRW")
        
        Do While fileName <> ""
            modelTitle = ""
            Set swModel = swApp.OpenDoc6(sourcePath + "\" + fileName, 3, 1, "", openError, openWarn)
            
            
            If (openWarn And 2) Then
                ErrorOut "File is read-only.", errorFilePath
                ret = False
            ElseIf (openWarn And 4) Then
                ErrorOut "File is locked by another user.", errorFilePath
                ret = False
            ElseIf (openWarn And 512) Then
                ErrorOut "File is view-only.", errorFilePath
                ret = False
            Else
                ret = True
            End If
            
            If Not swModel Is Nothing Then
                modelTitle = swModel.GetTitle()
                If ret = True Then
                        ' Strip off SOLIDWORKS drawing file extension (.slddrw)
                        ' and add DXF file extension (.dxf)
                        Dim sPathName As String
                        sPathName = swModel.GetPathName
                        sPathName = Left(sPathName, Len(sPathName) - 6)
                        sPathName = sPathName + "dxf"
                        sPathName = Replace(sPathName, sourcePath, destinationPath)
                        ' Save as file as DXF
                        bRet = swModel.SaveAs4(sPathName, swSaveAsCurrentVersion, swSaveAsOptions_Silent, nErrors, nWarnings)
                End If
                
                Set swModel = Nothing
                swApp.CloseDoc modelTitle
            End If
    
            
            fileName = Dir
        Loop
              
        ' Exit the SOLIDWORKS software
        swApp.ExitApp
        Set swApp = Nothing
        
    End Sub
    
    Function ErrorOut(errorString As String, errorFilePath As String)
        Open errorFilePath For Append As #5
        Print #5, errorString
        Close #5
    End Function
    

タスクのスケジュール

タスクをスケジュールするには:

  1. タスク スケジュール(Task Schedule)で、以下を設定します:
    オプション 説明
    実行モード タスクを実行する頻度を指定します。一度毎日毎週毎月から選択します。
    開始時間  
    開始日  
  2. 完了(Finish)をクリックします。
    タスクとそのタイトル、スケジュールされた時間、スケジュールされた日付、状態が タスク パネルに表示されます。 タスクの状態は スケジュール になっています。
    スケジュールされているタスクを実行するには、タスク開始時間にコンピュータの電源がオンになっている必要があります。 その際、SOLIDWORKS タスク スケジューラ(SOLIDWORKS Task Scheduler)ウィンドウが開いている必要はありません。 スケジュール開始時間にコンピュータの電源がオフになっていると、コンピュータの電源をオンにした時点でタスクが実行されます。

    スケジュールされた開始時間に、タスクが起動されます。 タスクに SOLIDWORKS のマクロ テンプレートを使用する場合、システムによってマクロ テンプレートのコピーが作成され、トークン名が指定したパラメータ値で置き換えられた後、元の SOLIDWORKS のマクロ テンプレートと同じファイル名で作業ディレクトリ内に保存されます。 プログラムとマクロのコマンドが実行されます。

    タスクが終了すると、タスクの状態は完了しました(Completed)に変わります。 スケジュールされたプログラムが終了すると、ステータス状態が完了に変わります。