Upgrade Assistant

新しいバージョンの SOLIDWORKS への移行を計画している場合、Upgrade Assistant を使用してお客様の部品、アセンブリ、および図面の移行をテストできます。

この内容は、SOLIDWORKS にのみ適用されます。

比較テストを実行する部品、アセンブリおよび図面のサブセットを選択することから開始します。Upgrade Assistant では、インストール済みの SOLIDWORKS の生産バージョンと、移行を計画しているインストール済みの SW バージョンの両方を使用している各ファイルが開きます。各ファイルを比較する一連のテストが実行され、パフォーマンスの変化、再構築エラー、図面ピクセルの変化(色と位置)、安定性の問題を含む比較レポートが生成されます。

現在のバージョンで認められている場合は、次の相違点が際立ちます。
パフォーマンスの変化 モデルの完全な再構築は、10% 以上遅くなります。
ファイル サイズ ファイルは 10% 以上拡大します。
図面のピクセルの変化 図面のスナップショットで、1 つ以上のピクセルの色または位置が変化します。
安定性の問題 モデルまたは図面を開いたり再構築したりすると、アプリケーションに障害が発生します。
ボリューム ボリュームは 0.4% 変化します。
重心の比較 次の実験式が 0.025 より大きい値を返す場合、Upgrade Assistant は比較を失敗としてマークし、差異をレポートします。10,000 * ( (CMx_new - CMx_baseline)^2 + (CMy_new - CMy_baseline)^2 + (CMz_new - CMz_baseline)^2) ) / Area_baseline

重大なエラーが見つからない場合、お客様のデータがターゲット バージョンに正しく移行されることを確信できます。 重大なエラーが見つかった場合、比較レポートのコピーをお客様の代理店に送付してお問い合わせください。

Upgrade Assistant を開くには、Windows のスタート(Start)メニューから、 SOLIDWORKS ツール(SOLIDWORKS Tools)バージョン > SOLIDWORKS タスク スケジューラ(SOLIDWORKS Task Scheduler)バージョン に移動します。次にスライダーで Upgrade Assistant をクリックします。

Upgrade Assistant の使用

すべてのファイルを Upgrade Assistant でテストする前に、小さい代表的なサンプルを選択してください。そのサンプル バッチの継続時間を使用して、お客様のハードウェア上のファイルのテストに要する時間を推定できます。

この内容は、SOLIDWORKS にのみ適用されます。

Upgrade Assistant を使用して比較を実行するには:

  1. サイドバーで、Upgrade Assistant をクリックするか、タスク(Tasks) > Upgrade Assistant をクリックします。
  2. Upgrade Assistant ダイアログ ボックスで、タスクのタイトル(Task title)を入力し、インストールした最新バージョンの SOLIDWORKS に対してテストする以前のバージョンの SOLIDWORKS をリストから選択します。
  3. タスク ファイルまたはフォルダ(Task files or folders)で、ファイルの追加(Add File)またはフォルダの追加(Add Folder)をクリックし、テストする SOLIDWORKS ドキュメントを選択します。
  4. タスク スケジュール(Task Schedule)で、以下を設定します:
    1. 実行モード:
      タスクを実行する頻度を指定します。一度毎日毎週毎月から選択します。
    2. 開始時間
    3. 開始日(Start date):
  5. オプション(Options)をクリックし、コンフィギュレーションを含めて、失敗したファイルの zip アーカイブを作成します。
    zip アーカイブをお客様の代理店に送付すると、テストの結果を共有することができます。
  6. 詳細設定(Advanced)をクリックして、テスト ファイルに対する作業フォルダ(working folder)を選択し、レンダリング タスクとアニメーション タスクのタイムアウト期間(time out period)を設定します。また、バックアップ(back up)テスト ファイルも指定できます。
  7. Upgrade Assistant ダイアログ ボックスで、完了(Finish)をクリックして比較テストを実行します。

Upgrade Assistant オプションの設定

比較テストにコンフィギュレーションを含め、失敗したテストの zip アーカイブを作成することができます。 アーカイブ ファイルをお客様の代理店に送付して、結果を共有することができます。

この内容は、SOLIDWORKS にのみ適用されます。

Upgrade Assistant オプションを設定するには:

  1. すべてのコンフィギュレーションをチェック(Check all configurations)を選択して詳細なレポートを生成するか、またはアクティブ コンフィギュレーションのみをチェック(Check active configurations only)を選択してテストの実行に必要な時間を短縮します。
  2. 失敗したファイルの zip アーカイブを作成します。 デフォルトでは、失敗したファイルが含まれた Upgrade Assistant ログをフォルダに保存(Save Upgrade Assistant log with failed files to folder)オプションにより、Windows temp フォルダにファイルが格納されます。 別のフォルダ位置を指定する場合は、参照(Browse)をクリックします。
    アセンブリおよび図面参照は、データの潜在的サイズにより、アーカイブの問題ファイルには含められません。 SOLIDWORKS Rx を使用して、完全なデータ セットをパッケージ化し、代理店に報告することができます。
  3. OK をクリックして、Upgrade Assistant ダイアログ ボックスに戻ります。