SOLIDWORKS の各種バージョンへのアクセスの管理

SolidNetWork 環境で特定のバージョンの SOLIDWORKS を使用しないように制限できます。 この機能を使用して、さまざまなユーザー、プロジェクト、部門で使用される SOLIDWORKS のバージョンを管理できます。

FlexNet オプション ファイルを使用して SOLIDWORKS のバージョンに対するアクセスを管理するには:

  1. SolidNetWork License Manager インストレーション ディレクトリで次のテキスト ファイルを作成します。
    SolidNetWork_License_Manager_install_dir\Licenses\sw_d.opt
  2. ライセンス ファイルで特定の SOLIDWORKS バージョンに対するアクセスを管理するには、次の構文を SOLIDWORKS に追加します:
    :SWVERSION=xx xx は、管理する SOLIDWORKS 製品のバージョンを示します
  3. 複数のバージョンの SOLIDWORKS を管理するには、管理するバージョンごとに行を追加します。

    すべての FlexNet オプションがサポートされているわけではありません。 サポートされるバージョン フィルタのオプションは次のとおりです:

    INCLUDE ユーザーまたはグループのみが、特定のバージョンを開始できます。 その他のすべてのユーザーは、このバージョンを開始できません。
    INCLUDE_BORROW ユーザーまたはグループのみが、特定のバージョンを借用できます。 その他のすべてのユーザーは、このバージョンを借用できません。
    EXCLUDE リストにあるユーザーまたはグループが特定のバージョンの SOLIDWORKS を開始することを禁止します。 EXCLUDE は INCLUDE よりも優先されます。
    EXCLUDE_BORROW リストにあるユーザーまたはグループが特定のバージョンの SOLIDWORKS を借用することを禁止します。 EXCLUDE は INCLUDE よりも優先されます。
    例:
    1 SWVERSION=32.0 SOLIDWORKS 2024 を参照します
      SWVERSION=31.0 SOLIDWORKS 2023 を参照します
    2 INCLUDE solidworks:SWVERSION=32.0 USER jane
      INCLUDE_BORROW solidworks:SWVERSION=32.0 USER jane
      オプション ファイル内のこれらの行では、jane のみが SOLIDWORKS 2024 での実行を許可されています。他のすべてのユーザーは SOLIDWORKS 2024 を実行することも借用することもできませんが、他のバージョンの SOLIDWORKS の実行と借用は可能です。jane も他のバージョンの SOLIDWORKS を実行および借用できます。
    3 GROUP chicago USER john robert eva
      EXCLUDE solidworks:SWVERSION=32.0 GROUP chicago
      EXCLUDE solidworks:SWVERSION=31.0 GROUP chicago
      EXCLUDE solidworks USER don
      これらの行は、chicago というユーザーの GROUP を定義しています。このグループは SOLIDWORKS 2024 と SOLIDWORKS 2023 へのアクセスを両方とも拒否されていますが、他のすべてのバージョンの SOLIDWORKS は実行できます。ユーザー don はどのバージョンの SOLIDWORKS も実行できません。
    4 EXCLUDE swinspection_std:SWVERSION=32.0 HOST machine1
      この行により、machine1 のすべてのユーザーが SOLIDWORKS Inspection 2024 を起動することを禁止されます。

    FlexNet の詳細については、SolidNetWork License Manager のインストレーション ディレクトリにある FlexNet Publisher の『License Administration Guide』を参照してください(\Docs\flexuser\fnp_LicAdmin.pdf)。