現在の図面から DGN ファイルを作成する
現在の DWG ファイルを DGN ファイル(DesiGN フォーマット)にエクスポートできます。サポート対象のバージョンには DGN V8 が含まれます。
ExportDGN コマンドを使用すると、エクスポート オプションを設定し、現在の図面を DGN ファイルに保存できます。
DGN にエクスポートする場合は、シード ファイルが必要です。シード ファイルは、設定と属性を含むテンプレート DGN ファイルです。
エクスポート プロセスでは、ジオメトリ エンティティ、画層、線種や色などの DWG エンティティが、対応する DGN レベル、線種、色に変換されます。
エクスポート プロセスの開始前に、次のことを計画します。
- 外部参照の処理方法(存在する場合)
- DGN アンダーレイの処理方法(ある場合)
- DWG から DGN へのマッピング コンフィグレーション
デフォルトのマッピング変換セットアップを使用することも、新しいマッピング変換セットアップを定義することもできます。DGNMapping コマンドを使用すると、マッピング設定のセットアップを管理できます。
DWG から DGN への変換テーブル
DWG ファイルを DGN ファイルにエクスポートする場合、DWG ファイルのデータは DGN ファイルの対応するデータに変換されます。次の表に、DWG ファイルと DGN ファイルの間で各タイプのデータがどのように変換されるかを示します。
DWG |
DGN |
備考 |
2D ジオメトリ エンティティ |
2D ジオメトリ要素 |
- |
画層 |
レベル |
画層名の特殊文字は、DGN レベル名のスペースに変換されます。 |
色 |
色 |
DWG ファイルの色は、それに相当する色、または必要に応じてデフォルトの色にマッピングされます。 |
線種 |
線種 |
標準の DWG の線種は、DGN ファイルの最も近い線種に変換されます。カスタムの線種は、部分的にのみ変換できます。 |
ブロック |
セル |
カスタム ブロックのプロパティとブロック属性は、部分的にのみ変換できます。 |
簡易注釈と注記 |
テキストとテキスト ノード |
テキスト エンティティは DGN ファイルにエクスポートされますが、テキストを編集すると結果がばらつく場合があります。 |
テーブル |
テーブル |
テーブル エンティティは、直線とテキストで構成されるセル エンティティとしてエクスポートされます。 |
フィールド(Field) |
フィールド(Field) |
フィールドの値は固定値テキストとしてエクスポートされます。 |
寸法(Dimension) |
寸法(Dimension) |
寸法値と関連性は、DGN ファイルに保持されます。 |
イメージ |
イメージ |
次のイメージ ファイル タイプがサポートされています。.bmp、.cal、.tif、.png、.tga、.jpg、.gif、.rlc、.bil、.pcx。 |
DWG 参照 |
DGN 参照 |
DWG 参照とネストされた DWG 参照は、DGN エクスポート(DGN Export)ダイアログ ボックスで指定したオプションに応じて、次のようにエクスポートされます。
- 個別の DGN ファイル
- メイン DGN ファイルにマージ
- エクスポートなし
|
プロキシ エンティティ |
- |
プロキシ エンティティは DGN ファイルにエクスポートされます。 |
3D エンティティ |
- |
3D エンティティは DGN ファイルにエクスポートされます。3D ソリッドはエクスポートされません。 |
注記: エクスポート中にサポート対象外エンティティが発生すると、メッセージが表示され、処理方法を選択できるようになります。
現在の図面を DGN ファイルにエクスポートするには:
- ファイル(File) > エクスポート(Export) > DGN エクスポート(DGN Export)をクリックします(または ExportDGN と入力します)。
- DGN エクスポート(DGN Export)ダイアログ ボックスの名前(Name)で、DGN ファイルの完全パスと名前を指定します。参照(Browse)をクリックし、新しい場所に移動します。
- DWG 参照(DWG References)で、DWG 参照の処理方法を指定します。
- すべての DWG 参照を DGN ファイルに変換。すべての参照図面とネストされたファイルを、メイン DGN ファイルと同じ場所にある DGN ファイルにエクスポートします。DGN ファイルの名前は元の DWG ファイルと同じですが、拡張子は *.dgn になります。エクスポート プロセスにより、同じ名前のファイルが既に存在するかどうかが調べられます。既存のファイルを上書きするかどうかを決定できます。
- すべての DWG 参照をメイン DGN ファイルにバインド。メイン図面ファイルと参照図面ファイルとネスト図面ファイルを 1 つの DGN ファイルにエクスポートします。
- DWG 参照を無視。メイン図面からのみエンティティをエクスポートし、参照ファイルは無視します。
- DGN 参照(DGN References)で、DGN アンダーレイの処理方法を指定します。
- DGN アンダーレイを DGN 参照としてエクスポート。有効にすると、参照ファイルは個々のブロック エンティティとしてエクスポートされ、メイン DWG ファイルは単一の DGN ファイルとしてエクスポートされます。
- シード ファイルを指定(Specify seed file)で、エクスポートに使用するテンプレート ファイルを指定します。次の操作を行います:
- 単位の変換をマスター単位(Master units)またはサブ単位(Sub units)のどちらに基づいて行うかを指定します。
マスター単位(Master units)とサブ単位(Sub units)は、フィートとインチまたはメートルとミリメートルなど、適用可能な測定単位の関係を示します。サブ単位(Sub Units)は、マスター単位(Master Units)より大きくなってはなりません。
DGN ファイルで定義された測定単位がデフォルトとして表示されます。
指定された DGN ファイルのインスタンスが図面内で既に参照されている場合、単位の選択は行えません。
- DWG から DGN へのマッピング(DWG to DGN Mapping)で、マッピング設定を指定します。
- OK をクリックします。
コマンド: ExportDGN
メニュー: ファイル(File) > エクスポート(Export) > DGN エクスポート(PDF Export)