インポート診断の概要
インポート診断(Import Diagnostics)では、問題のあるサーフェスを修復し、修復したサーフェスを閉じたボディに編み合わせて閉じたボディをソリッドにします。
インポート診断を開始するには:
インポート診断 PropertyManager が表示されます。
インポートされたサーフェス データには、サーフェスが有効なソリッドに変換されないといった問題が多くあるために、この修復機能が必要となります。こうした問題には次のようなものがあります:
インポート診断(Import Diagnostics)では、次のように問題を発見します:
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ツール(Tools)、チェック(Check)を使用してチェックを実行します。また、
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サーフェスの重ね合わせなどの追加チェックを実行して、さらに
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平面や円筒面などの B-スプラインであり、高精度で簡略化されていないサーフェスをチェックし、同等の解析用サーフェスと置き換えることにより、パフォーマンスが向上し、モデルの参照がより簡単に行えます。
高精度(Accurate)とは、 < 10-8未満の許容差のものです。これより精度の低い面(10-5~10-8の間)の検索は非常に遅くなりますが、手動で面を選択することができ、可能な場合は、固定(Fix)をクリックするとシステムが面を解析用サーフェスに変換します。また、システムは選択した 2 つの半円筒面を同等の全円筒に置き換えます。
(B-スプライン サーフェスは有効とされるため)B-スプラインは厳密には問題になりませんが、同等の分析的サーフェスに置き換えればSolidWorksでより利用しやすくなります。例えば、円筒面に生じるB-スプラインに対してではなく、解析用サーフェスに対してのみ同心円合致を作成することができます。
インポート診断(Import Diagnostics)では、以下の 1 つまたは複数の項目を実行してジオメトリ(基底サーフェス)および面のトポロジー(境界線)のエラーを修復します。
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周囲のジオメトリ(重なり合う面を固定することが多い)に基づく面のトリム領域の再作成。
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面の不良部分のトリム(不良部分がモデル内で使用されていない場合)。
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面の削除およびギャップ修復アルゴリズムを使用する穴埋め(最後の手段として)。
インポート診断(Import Diagnostics)では、以下の 1 つまたは複数の項目を実行して隣接する面のギャップを除去します。
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2 つの近接しているが交差していないエッジの「幾何公差」エッジとの置き換え。
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ギャップを埋めるためのフィル サーフェスまたはロフト サーフェスの作成。
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ギャップを除去するための2つの互いに隣接する面の延長。
追加機能:
一般的なインポート診断PropertyManagerの使用方法。
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全てを修復(Attempt to Heal All)をクリックします。
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面の修復(Repair faces): リストで面を右クリックし、コマンドを選択します。
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ギャップの修復(Repair gaps):リストでギャップを右クリックし、コマンドかギャップ極小化(Gap Closer)ツールを選択します。