マルチボディとアセンブリ(Multibody versus Assemblies)

マルチボディ部品は、アセンブリの使用を置き換えないものとします。

一般的に一つの部品は(マルチボディ部品であるかどうかにかかわらず)、部品表の一つの部品を表す必要があります。マルチボディ部品は、動的ではない複数のソリッド ボディで構成されています。ボディ間の動的な動作を表現する場合には、アセンブリを使用します。構成部品移動(Move Component)、ダイナミック クリアランス(Dynamic Clearance)、衝突検知(Collision Detection) などのツールは、アセンブリ ドキュメントでのみ使用できます。

アセンブリのマルチボディ部品としての保存

アセンブリをマルチボディ部品ドキュメントとして保存できるようになりました。

複雑なアセンブリを小さい成型品として保存すると、さまざま状況で役立ちます。
  • ファイルの共有がより簡単になります。 例えば、複雑なモーター アセンブリの設計があり、お客様が使用しているフレームに合うかどうか問い合わせているとします。 モーター アセンブリを部品ドキュメントとして保存し、設計の統合性や大規模なアセンブリ ファイルの転送をすることなく、この部品ファイルをお客様に送ることができます。
  • 大規模アセンブリを簡略化します。 たとえば、マルチボディ部品を上位のアセンブリで、アセンブリの簡易表示として使用できます。

アセンブリをマルチボディ部品ドキュメントとして保存するには:

  1. アセンブリ ドキュメントを開きます。
  2. ファイル > 指定保存 をクリックします。
    名前を付けて保存 ダイアログ ボックスが表示されます。
  3. ファイルの種類Part (*.prt, *.sldprt) に設定します。
    いくつかのオプションがダイアログボックスの下部に表示されます。
  4. 以下のいずれかを選択します:
    • 外側の面 をクリックすると外部の面を サーフェス ボディ として保存できます。
    • 外側の構成部品 をクリックすると、表示構成部品を ソリッド ボディ として保存できます。
    • 全構成部品 (All Components) をクリックすると、 すべての構成部品をソリッド ボディ (Solid Bodies)
      として保存できます。全構成部品(All Components)を選択しても、非表示あるいは抑制された構成部品は保存されません。
  5. 次の項目を選択または選択解除します:
    • 参照ジオメトリの保持(Preserve geometry references)。 これで、追加データが保存され、アセンブリの合致関係をマルチボディ部品で保持できるようになります。 これは、上位のアセンブリ レイアウトでマルチボディ部品をアセンブリの簡易表示として使用し、後で変更を行う必要がある場合に便利です。 サブアセンブリに変更を加えて再度マルチボディ部品として保存する際は、合致関係を再作成することなく、古いマルチボディ部品を新しいマルチボディ部品で置き換えることができます。

      詳細は、サブアセンブリをマルチボディ部品に置き換える(Replacing Subassemblies with Multibody Parts)を参照してください。

  6. 保存 をクリックします。