外観の適用（Applying Appearances）

外観は材料の物理的プロパティ(physical properties)を加えないでモデルに視覚的な特徴を加えます。

外観の階層構造（Hierarchy of Appearances）

モデルに外観を適用すると、次の階層構造が有効になります:

• 構成部品の外観(アセンブリのみ)は面の外観を上書きします。

• 面の外観はフィーチャーの外観を上書きします。

• フィーチャーの外観はボディの外観を上書きします。

• ボディの外観は部品の外観を上書きします。

吹き出しから外観の階層を決定することができます。 例えば、面に対してある外観が指定されている場合、その色はフィーチャー、ボディ、あるいは部品に対する外観に優先します。 面に対して外観が指定されていない場合、フィーチャーの外観が使用されます。 フィーチャーに対して外観が指定されていない場合、ボディの外観が使用されます。

デフォルトプラスチックはデフォルトの外観として使用されます。

外観プロパティ（Appearance Properties）

色（Colors）

外観には、3D 外観の種類によっては最高 3つのレイヤーを指定することができます。 例えば、れんが（brick）外観には2つの色（れんがの色と、れんがをつなぐコンクリートの色）があります。

ストック外観（Procedural appearances）のみに、変更可能な色のプロパティが指定されています。 2D テクスチャ マッピング外観（2D Texture Mapped appearance）の色は、関連付けられているイメージ ファイルによって指定されています。

金属性

メタリック構造のメタリック レイヤーとバンプ マッピング レイヤーが含まれます。

イルミネーション （Illumination）タブで外観タイプがマルチ レイヤー ペイント（Multi-layer Paint）あるいは車の塗料（Car Paint）の場合のみ、金属性の外観プロパティを指定できます。 これらの外観はデフォルトで \miscellaneous フォルダーに保存されています。

サテン仕上げ（Satin Finish）

サテン仕上げは、周りの反射的な球形環境とシーンのオブジェクトの相互反射をぼやけさせます。

 異方性（Anisotropic）

垂直なベクトルを基準に外観を回転させた場合に違ったシェイディング表示のタイプを含みます。 例えば、ブラッシュ加工のアルミニウムは、ブラッシュ加工されている方向に対して垂直にみた場合とブラッシュ加工されている方向に沿ってみた場合とでは様相が異なります。

選択したストック外観（Procedural Appearance）に異方性プロパティが存在する場合（例えば円形光沢仕上げのアルミニウム（Circular Burnished Aluminum）など）にのみこのタブは使用できます。

外観を適用するには:

1. タスクパネルのAppearances/PhotoWorks タブをクリックします。

2. 外観(Appearances) タブから、一番上のパネルで外観フォルダを検索します。

3. 下のパネルでプレビューを選択し、次を行います：

• 外観のみを適用するためにグラフィックス領域にプレビューをドラッグしてください。

• Alt キー + ドラッグ することにより、外観を適用し外観（Appearances）PropertyManager を表示することも可能です。

外観(Appearances) PropertyManager を後で表示するには、ヘッズアップ ビュー ツールバーで外観 (Appearances)をクリックします。

4. ポップアップツールバー上で、どこに外観を適用するかを示します。例：面、フィーチャー、ボディ、モデルです。 ツールバー上にポインターを移動すると、変更のプレビューを見ることができます。

5. 外観PropertyManager で色/イメージ （Color/Image）タブを選択し、プロパティを適用します。

6. その他のタブを選択し、適切なプロパティを指定します。

7. をクリックします。

代わりに、グラフィックス領域の中で１つ以上のアイテムを選択して、タスクパネルの外観(Appearances) タブを表示し、外観プレビューをダブルクリックします。

ユーザー定義外観（Custom Appearances）

定義済み外観を変更し、外観ライブラリのユーザー定義（custom）フォルダーに保存できます。

  外観、デカル、シーンや照明が指定されたモデルを他のユーザーに送信する場合はパック＆ゴー（Pack and Go）を使用できます。 あるいは、外観保存（Save appearance）を外観 PropertyManager の色/イメージ （Color/Image）タブで選択します。

変更した外観を保存するには:

1. 外観PropertyManager で色/イメージ （Color/Image）タブを選択し、プロパティを適用します。

2. その他のタブを選択し、適切なプロパティを指定します。

3. 色/イメージ （Color/Image）タブで外観保存（Save Appearance）をクリックします。

4. 指定保存（Save As）ダイアログボックスで次を行います:

• 保存する場所（Save in）として、最後に使用したフォルダを確定するか、他の既存フォルダを指定します。 一般的な場所は次の通りです: <インストール_ディレクトリ>\data\PhotoWorks\custom.

• ファイル名（File name）を入力します。 ファイルの場所のオプションは、同じ名前をもつ異なる外観を使用可能にします。

• 外観ファイル (*.p2m)(Appearance Files)あるいはすべてのファイル (*.*) (All Files)をファイルの種類（Save as type）に選択します。

5. 保存（Save）をクリックします。

   ファイルは保存され、タスクパネルに新しい外観が追加されます。 ユーザー定義外観 に青いフォルダが表示されます。

ユーザー定義外観の追加タスク（Additional Custom Appearance Tasks）

• ユーザー定義外観フォルダーの削除（Delete a custom appearances folder）: タスクパネルでユーザー定義フォルダを右クリックし、削除（Delete）を選択し、タスクパネルとディスクから削除します。

• 外観の削除（Delete an appearance）: ユーザー定義フォルダで外観を右クリックし、削除（Delete）を選択します。 ディスクから外観が削除されます。