焦線(Caustics)
焦線効果は間接照明によって得られます。 光は光源から放射され、1回または複数回の正反射または正透過を経て散乱物体 に照射され、観測者に向かって反射されます。 焦点効果は、間接照明効果とは別に適用できます。
例えば、スイミングプールの底での光のパターンを考えてみます。 光は光源、すなわち太陽か ら放射されます。 光は1回または複数回の正透過を経由して水中を進行します。 光は散乱物体、つまりプールの底に到達します。 最後に、観察者はプールの底で焦線効果を観測します。
焦線効果を使用するには:
焦線を有効にする(Enable caustic)が、オプション(Options)ダイアログボックスのイルミネーション(Illumination) タブで選択されていなければなりません。
イルミネーション(Illumination) タブのデフォルトで全外観が焦線を投げかけ受け取るように指定(All appearances cast and receive caustics by default)を選択解除し、各外観で焦線 投射(Caustics Cast)と、焦線 受信( Caustics Receive)をコントロールします。 選択されていると、各外観における効果はコントロールできません。
光源が焦線フォトンを放射する。 指向性ライト、点光源ライト、およびスポットライトは焦線フォトンを放射します。
焦線効果が表現されたレンダリング イメージを作成するには:
オプション(Options)ダイアログボックスのイルミネーション(Illumination)タブで、焦線を有効にする(Enable caustic)を選択します。
外観PropertyManager (Appearances PropertyManager)のイルミネーション
(Illumination)タブで1つまたは複数の反射する外観で焦線 投射(Caustics Cast)を選択します。
外観PropertyManager (Appearances PropertyManager)のイルミネーション
(Illumination)タブで1つまたは複数の拡散する外観で焦線 受信(Caustics Receive)を選択します。
焦線フォトンを放射する指向性ライト、点光源ライト、およびスポットライトをオンに設定します。 PhotoWorks プロパティ PropertyManagerで次を指定します:
エネルギー(Energy)を設定し、照明から放射されるエネルギーの合計を指定します。
C フォトン(C photons) を設定し、照明から放射されるフォトンの数を調整します。 値を高く設定するとより写実的な効果が得られますが、レンダリングに必要な時間が長くなります。
イメージをレンダリングします。
テーブル上の黄銅リングの場合を考えてみます。 黄銅リングはフォトンを割り当てる側、テーブル表面はフォトンを受信する側と言えます。 スポット ライトによってシーンが照らされ、C フォトンに割り当てられます。 焦線効果が指定されたレンダリング イメージのドット(点々)に注意してください。 このドットはスポット ライトによって割り当てられたフォトンで、反射性の黄銅リングによって反射され、拡散性のテーブル表面に表示されています。

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焦線効果なし |
焦線効果 |
より写実的なイメージを作成するには、フォトンの数を増やすと、フォトンは輪郭の付いた複数のドット表示ではなく、スムーズなパターンでブレンドされます。
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