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フィジカル ダイナミックス(Physical Dynamics)

フィジカル ダイナミックスは衝突検知の新しいオプションで、アセンブリ構成部品の動きをリアルに見ることができます。

フィジカル ダイナミックスをオンに設定すると、構成部品をドラッグする際、接触する構成部品に力が働きます。 この機能の効果は、接触する構成部品を許される自由度の範囲で移動、あるいは回転させることができることです。 構成部品をドラッグすると、許される自由度のなかで回転させることにより衝突に反応したり、拘束(あるいは部分的に拘束)された構成部品と擦れあいながら移動を続ける、といった動きを確認できます。

フィジカル ダイナミックスはアセンブリ全体に伝播します。 ドラッグされる構成部品は他の構成部品を押しのけ、押しのけられた構成部品がまた別の構成部品を押しのける、といったことが起こります。

フィジカル ダイナミックスは、自由度が少ないアセンブリで最も有効です。 フィジカル ダイナミックスを実行する前に適切な合致を全て追加してください。

フィジカル ダイナミックスと、ダイナミック クリアランスを同時に使用することはできません。

コンベーヤ ベルトの例

フィジカル ダイナミックスにより構成部品を移動するには:

  1. (アセンブリツールバーの)構成部品移動 (Move Component)または 構成部品回転 (Rotate Component)をクリックします。

  2. PropertyManager のオプション(Options)のフィジカル ダイナミックス(Physical Dynamics)を選択します。

  3. 感度 (Sensitivity)スライダーで衝突を確認する際の頻度を調整します。 スライダーを右に動かすと、スケール値が大きくなります。 最も感度の高い設定では、ソフトウエアは衝突を 0.02mm毎に(モデル単位の)チェックします。 最も感度の低い設定では、チェックは、20mmの間隔で行われます。

    最も感度の高い設定は、極めて小さい構成部品でのみ使用、また衝突領域が複雑なジオメトリの構成部品にのみ使用します。 大規模な構成部品に最高感度の衝突チェックを行うとドラッグ操作がかなり遅くなります。 アセンブリの動作を確認する場合にのみ、感度の設定を使用します。

  4. 必要に応じて、衝突をチェックする構成部品を指定します:

    1. 次の構成部品(These components)をクリックします。

    2. 構成部品の衝突チェック(Components for Collision Check)のために構成部品を選択します。

    3. ドラッグ再開(Resume Drag)をクリックします。

      衝突検知で特定の構成部品を選択すると、フィジカル ダイナミックスのパーフォーソ テストしたい動きに直接関係のある構成部品だけを選択するようにしてください。

  5. 移動する構成部品のみの衝突検知をチェックするには、ドラッグされた部品のみ(Dragged part only) を選択します。 選択解除されたとき、移動する構成部品として選択したもの、また選択構成部品と合致関係にあるため移動される他の構成部品が検知されます。

  6. グラフィック領域で構成部品をドラッグします。

    フィジカル ダイナミックスで衝突が検知されると、衝突する部品間に強制接触が加えられ、ドラッグを継続可能にします。 この力は、二つの部品が接触している間は継続します。 二つの部品が接触しなくなると、この力は取り除かれます。

    単一のコマンドで一つの構成部品から別の構成部品へと選択できます。

  7. OK をクリックします。

初期の衝突

ドラッグしている構成部品と別の構成部品との間に最初の衝突が生じた場合、メッセージがグラフィック領域に表示され、衝突に関連のあるすべての構成部品が透明に変更されます。 透明な構成部品間のフィジカル ダイナミックスはオフになります。 ドラッグを継続し、他の構成部品と衝突させたり、力を加えたりすることができます。

初期に衝突した構成部品間の衝突をアクティブ化するには

  1. もはや干渉しない状態になるまで構成部品をドラッグします。

  2. ドラッグを中止します。

  3. もう一度、ドラッグします。

    構成部品は、透明ではなくなり、フィジカル ダイナミックスが使用可能になります。

重心によるドラッグ

構成部品をクリックしてドラッグする際、構成部品の重心に重心記号が表示されます。この記号をクリックし、構成部品をドラッグすると、重心をドラッグしていることになります。この記号の外側をクリックしてドラッグすると、クリックしたボディの点をドラッグしていることになります。

構成部品の重心の外をドラッグすると、モーメント アームを適用していることになり、自由度の範囲内で構成部品を回転させる結果となります。

注記: 重心記号は、移動中に表示されますが、回転中には表示されません。 構成部品回転(Rotate Component)のフリー ドラッグ(Free Drag)オプションの定義は、重心を基準とした回転をいいます。

関連トピック

衝突検知(Collision Detection)
構成部品の移動(Moving a Component)
構成部品回転(Rotating a Component)



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