Workgroup PDM アプリケーションは、SolidWorks 環境内で、あるいはスタンドアロン アプリケーションとして SolidWorks Explorer 内で動作する、製品データ管理ソフトウェアです。 Workgroup PDMは、プロジェクトのチェックアウト/チェックイン/リビジョン管理の手順、またその他の管理作業をコントロールします。
下記は Workgroup PDM を図解したものです:
- 1つのコンピュータで使用できるボルトは1つだけです。
- Vault(ボルト)ディレクトリに非表示や読み取り専用のディレクトリは使用できません。
- クライアント/サーバー アプリケーションとして、Workgroup PDM のパフォーマンスは、強力なネットワーク環境に依存します。
- 多数のドキュメントを維持する必要がある場合は、少数のプロジェクト(各プロジェクトに属するドキュメント数が多い)で維持するのではなく、プロジェクトやサブプロジェクトの数を増やす(各プロジェクトに属するドキュメント数が少ない)とパフォーマンスが改善されます。
インストレーション(Installation)
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Clients と VaultAdmin、API と Viewer は、Vault(ボルト)が存在するコンピュータにインストールすることも、また別のコンピュータにインストールすることもできます。
- クライアント API をインストールする際、Workgroup PDM Server をインストールする必要はありません。 Workgroup PDM Client をインストールする際、クライアント API もインストールされるようになりました。
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ボルト フォルダをリモート位置に設定するには、サーバー先を指定する時に、UNC(一般的な命名規則)に従ったパス名全体を入力します。 (詳細は UNCフォーマット(UNC Format) を参照してください。)
- ボルトのインストールや更新には、コンピュータを再起動させる必要があります。
- 再起動後、Workgroup PDM Server サービスが自動的に実行されない場合は、マニュアルで開始させる必要があります。 Windows エクスプローラで pdmwvault.exe を実行します(install_dir\SolidWorks Workgroup PDM\Vault)。
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Workgroup PDMクライアントをインストールする場合、各コンピュータにsolidworksexplorer.exeをインストールする必要があります。 この実行ファイルは、共有ドライブから実行できます。 Workgroup PDM の Vault(ボルト)、Viewer(ビューア)、API Client(API クライアント)、VaultAdmin(ボルト アドミン)は、各クライアント コンピュータにはインストールされません。
ライセンス(Licenses)
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Workgroup PDM API のライセンスは SolidWorks クライアントと Explorer クライアントのライセンスに含まれています。 Check-in APIs(チェックイン API)にはクライアント ライセンスが必要です。
- Viewer を有効にするには、Workgroup PDM Viewer のライセンスをボルトと共にインストールする必要があります。
権限(Permissions)
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ボルト アドミン管理者には、インストレーションとボルト フォルダーへの書き込み許可を与えてください。
- ボルト アドミン管理者は、ボルト フォルダを VaultAdmin から(Windows エクスプローラからではありません)管理してください。
- ユーザーには、Windows エクスプローラでボルト フォルダーへの書き込み許可を与えないでください。
セキュリティ、ポート、デュプレックス設定(Security, Ports, and Duplex Settings)
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他のアプリケーションによってサービスをブロックまたはフィルターされないように、Workgroup PDM は必ず Windows サービスとしてインストールしてください。 例えば、Microsoft AntiSpyware などのスパイウェア対策ツールによって、インストレーション過程でユーザーの承諾を求める警告メッセージがプロンプトされたら、許可する(Allow)をクリックし、Workgroup PDM Server を Windows のサービスとしてインストールしてください。
- Workgroup PDM を Windows XP システム(Service Pack 2)、Windows 2003 サーバー(Service Pack 1)、ファイアウォールがアクティブに設定されたコンピュータにインストールした場合、ファイアウォールの Workgroup PDM ポートが例外として実行されるように設定する必要があります。
通常、ポートは次のようになります。
- 20000(VaultAdmin)
- 30000(Data)
- 40000(Request)
- 80(Viewer)
ポート設定を変更する方法の詳細についてはWorkgroup PDMとSolidWorks Explorerヘルプの ボルト管理のトラブルシューティング(Troubleshooting for Vault Administrators)およびセキュリティ センター(Security Center)のMicrosoft Windowsヘルプを参照してください。 Workgroup PDM Vault(ボルト)と Viewer を同時にインストールするには、セットアップ タイプ(Setup Type) ダイアログボックスのカスタム (Custom)オプションを使用します。
- サーバーと対応するポートにおけるデュプレックス設定(二重の設定)は、一致する必要があります(例えば、両方が100MB全二重通信(100MB Full)、または自動検出(Auto)であるなど)。
SolidWorks Toolboxドキュメント(SolidWorks Toolbox Documents)
SolidWorks Toolbox ドキュメントは、ほとんどの場合、リビジョン コントロールを必要とせず、Workgroup PDM Vault にチェックインされない共有構成部品です。 SolidWorks Toolboxやその他の規格ライブラリのコンフィギュレーションに関する詳細はWorkgroup PDMオンライン ヘルプを参照してください。