SolidWorks Toolboxは、強力かつ複雑な機能です。ここでは、SolidWorks Installation Managerを使用してToolboxを設定する前に、考慮する必要のあるいくつかの概念をまとめたものです。
SolidWorks Toolboxの詳細情報(Finding More Information About SolidWorks Toolbox)
SolidWorks Toolboxの設定、拡張、使用の詳細については、SolidWorksでをクリックします。
このヘルプを表示するには、を使用して Toolbox アドインを開始する必要があります。
共有Toolboxの使用(Using a Shared Toolbox)
Toolbox をインストールするとき、ローカルコンピュータ上、あるいは共有されたネットワーク上でToolbox データを持つことができます。Toolbox データをネットワーク上に保管することが推奨されます。共通の場所を使うことによって、すべての SolidWorks ユーザーは一貫したファスナー情報を共有します。
今回が最初のインストールである場合、Toolbox をインストールする新しい共有された場所を参照してください。
既存のToolboxのアップグレード(Upgrading an Existing Toolbox)
Toolboxを新しいSolidWorksメジャー リリース バージョンにアップグレードすると、このToolboxは以前のSolidWorksメジャー リリース バージョンを実行しているコンピュータとの互換性がなくなります。
他のコンピュータが以前のメジャー リリースのままであり、以前のリリース用に設定されたToolboxを必要とする場合は、このToolboxのコピーを作成し、そのコピーをアップグレードするべきです。新規のSolidWorksインストレーションはToolboxのコピーをアップグレードし、以前のSolidWorksインストレーションは古いToolboxを使用し続けます。
Toolboxアクセスの設定(Configuring Toolbox Access)
インストレーション後に、Toolbox コンポーネントにアクセスするとき、 SolidWorks はどのようにToolbox を配置したかをチェックし、アクセスとパフォーマンスを改善するために提案をします。
共有ネットワークToolbox(推奨)にアクセスする場合、共有Toolboxのインストールされたサーバーに対するUNCパスを使用します。詳細は UNCフォーマット(UNC Format) を参照してください。
アドミニストレータ(管理者)はToolboxのパスワードを作成し、ワークグループの権限と優先権を設定できます。コンフィギュレーションへのアクセスを限定することと、共通の優先権を設定することは安定した Toolbox データを保証します。
SolidWorks Enterprise PDM環境にあるToolboxをアップグレード(Upgrading Toolbox in a SolidWorks Enterprise PDM Environment)
SolidWorksソフトウェアをアップグレードする際、Toolboxに部品が追加されていればToolboxもアップグレードされます。 Toolbox ルート フォルダが Enterprise PDMボルト内にある場合、SolidWorksのアップグレードを開始する前に、Toolboxフォルダの準備をする必要があります。
アップグレードを行う最初のシステムで、最新バージョンの取得 を使用して Toolbox ファイルをローカル キャッシュにダウンロードし、Toolbox データベースをチェックアウトする必要があります。 アップグレードする他のシステムでは、Toolboxファイルをダウンロードするだけです。
アップグレードをはじめる前に:
- ボルト データベースの最新のフルバックアップおよびアーカイブが存在することを確認します。
- Toolbox 部品がチェックアウトされておらず、現在チェックアウトされているいずれのアセンブリでも使用されていないことを確認します。
Toolbox をアップグレードするには:
- Windows エクスプローラで、全権限(チェックアウト、チェックイン、追加、削除)を持つユーザーとしてボルトにログインします。
- Toolbox フォルダを右クリックし、最新バージョンを取得をクリックして、すべての Toolbox ファイルおよび Toolbox データベースをローカル キャッシュにコピーします。
アーカイブ サーバーがリモートの場合、この操作には数分かかることがあります。
- Toolbox データベース ファイル(SWBrowser.mdb)を \Toolbox_folder_name\lang\your_lang からチェックアウトします。
- SolidWorks Installation Manager を実行してアップグレードを行います。
- サマリー画面で、Toolbox オプションのインストレーションの位置がボルトにあることを確認します。
無い場合は、変更をクリックし、既存の Toolbox の参照またはアップグレードを選択し、ボルトの Toolbox 位置を参照します。
- アップグレードが完了した後、Windows エクスプローラで、新しい、または更新されたファイルをボルトへ追加するために Toolbox フォルダをチェックインし、他のユーザーが Toolbox を操作できるようにします。
- SolidWorks 2012 またはそれ以降へのアップグレードでは、ボルトの Toolbox フォルダに移動して、次のフォルダおよびファイルがあることを確認します。
- \Toolbox_folder_name\Updates
- \Toolbox_folder_name\ToolboxStandards.xml
- \Toolbox_folder_name\Browser\ToolboxFiles.index
無い場合は、お客様の代理店までご連絡ください。
- Toolbox と Enterprise PDM 統合を使用する残りのコンピュータをアップグレードします:
- Windows エクスプローラで、少なくとも Toolbox フォルダに対する読み取り権限を持つユーザーとしてボルトにログインします。
- Toolbox フォルダを右クリックし、最新バージョンを取得をクリックして Toolbox ファイルをローカル キャッシュにコピーします。
- SolidWorks Installation Manager を実行してアップグレードを行います。
Toolbox が既にアップグレードされていることが、インストーラによって検出されます。
SolidWorks Enterprise PDM における Toolbox コンフィギュレーションに関する詳細は Toolbox の設定 (Configuring Toolbox)を SolidWorks Enterprise PDM アドミニストレーション ツール ヘルプで参照してください。