静解析 ダイアログ ボックスでは、静解析スタディの解析オプションを設定します。
ギャップ/接触
ギャップ/接触要素のオプションを設定します。
全体摩擦を考慮(I) |
グローバルな接触条件において摩擦の効果を考慮するかどうかを指定します。このフラグはローカルな接触条件については制御しません。ソフトウェアは、接触点で生じている垂直力に指定された摩擦係数を掛けて静的摩擦力を算出します。摩擦力の方向は、その場所での動きと反対の方向です。
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摩擦係数 |
グローバルな接触条件に対する静的摩擦係数を設定します。ローカルな接触条件としては、摩擦係数は各条件の接触セット(Contact Set)PropertyManager で指定します。摩擦係数の値を 0 ~ 1.0 の範囲内とすることが必要です。
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面接触に関する微小クリアランスを無視(O) |
このオプションにチェックを入れると、ユーザー定義の面ペアの間にある初期ギャップにかかわらず、デフォルトで接触条件が考慮されます。この設定は、[接触セット] を定義することにより上書きできます。このオプションは、2D 簡略化スタディでは使用できません。
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接触している面の精度を改善(遅い) |
この手法では、接触の定義を持つ領域またはその周辺でより正確な応力が生成されます。面と面、面とエッジの接触定義にこの方法が使用されます。また、アダプティブh-法を使用している場合には、収束を保障します。このオプションを選択すると、問題の解析に時間がかかる場合があります。この方法は、Mortar contact(モルタル接触)と呼ばれます。
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互換性のないボンド オプション
自動(A) |
デフォルトのサーフェスからサーフェスへのボンドで解決が大幅に遅くなる場合には、ソルバは自動的にノードからサーフェスへのボンドに切り替えます。自動オプションは、静解析、周波数、座屈、および線形動的スタディに使用できます。
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簡略化 |
プログラムはデフォルトのサーフェスベースのボンド接触に優先し、ノードベースのボンド接触を再開します。広範囲の接触サーフェスでモデルを解析するとき、パフォーマンス問題があって実行するケースのみこのオプションをチェックしてください。2D 簡略化解析では、このオプションをチェックすると、点-エッジのボンド接触を適用します。
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高精度(遅い) |
プログラムはデフォルトのサーフェスベースのボンド接触理論を適用し、ノードベースの接触理論より長い解析時間をもたらします。2D 簡略化スタディでは、ソルバは、エッジ‐エッジ ボンド接触を適用します。
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オプション
大変位(L) |
このオプションにチェックを入れると、定義された値になるように荷重が徐々に載荷され、反復計算が実行されます。ステップ間隔は、プログラム内部で決定されます。このオプションは、2D 簡略化スタディでは使用できません。
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フリーボディフォースの計算(C) |
選択すると、アプリケーションは各節点でグリッド フォースのバランスを計算します。 スタディを実行した後、結果 フォルダを右クリックし、力の結果リスト表示 を選択すると面、エッジ、頂点に与えられる荷重がリストされます。 荷重は接触、外部荷重、拘束、結合による場合があります。 このオプションは、2D 簡略化スタディでは使用できません。 |
解析ソルバ
静解析で使用するソルバを指定します。
自動 |
スタディの種類、解析オプション、接触条件などを基準に、ソフトウェアがソルバを選択します。一部のオプションと条件は、直接スパース法または FFEPlus にのみ適用されます。
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直接スパース |
直接スパース ソルバを使用する場合に、このオプションを選択します。 |
FFEPlus |
FFEPlus ソルバを使用する場合に、このオプションを選択します。 このソルバは、大きな問題をより効率的に処理できる高度な計算手法を使用しています。 |
大きな問題の直接スパース |
機能強化されたメモリ割り当てアルゴリズムを利用することにより、大きな問題の直接スパース ソルバは、コンピュータの物理メモリを超えるシミュレーション問題を取り扱うことができます。
初期的に 直接スパース ソルバを選択し、メモリ リソースの制限のためにアウト オブ コア ソリューションに到達した場合には、警告メッセージによって 大きな問題の直接スパース(Large Problem Direct Sparse)に切り替えることが警告されます。
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面内力剛性効果を考慮(P) |
このオプションは、剛性の計算に面内剛性効果による影響を考慮に入れる場合に選択します。 |
モデルを安定化させるためにソフトスプリングを使用(I) |
不安定を防ぐために地面接続されるソフト スプリングを追加する場合は、このオプションにチェックを入れます。 不安定な設計に荷重を設定すると、剛体移動または回転が起きます。 剛体移動を防ぐために適切な拘束を与える必要があります。 |
慣性力効果使用(R) |
このオプションにチェックを入れると、外部荷重に対応するために慣性力が自動的に適用されます。 このオプションが特に役立つのは、機構解析ツール(SolidWorksMotion)からやや不均衡な荷重をインポートする場合です。 このオプションにチェックを入れた場合、拘束条件を設定する必要はなく、また剛体運動に対するモデルを安定させるソフト スプリング オプションを選択しなくても、解析を実行することができます。 |
結果フォルダ |
シミュレーション結果フォルダーを保管するためのディレクトリを指定できます。 |