シュリンク接合は、多くのエンジニアリング設計で使用されています。これは、あるオブジェクトをそれよりもやや小さい穴の中に接合することです。
接合面に生じる垂直力により、内側のオブジェクトは縮小し、外側のオブジェクトは拡大します。このとき生じる収縮および拡張の度合いは、材料特性と、2つの部品の幾何形状によって決まります。
正確な結果を得るには、接合面は、メッシュ作成にともなう誤差を打ち消すだけの大きさが必要です。例えば、円筒または球面の干渉部分が接合部分の直径の0.1%より大きくなければ、正確な結果は得られません。しかし、静解析スタディでは、適度に大きい干渉のために、大変位オプションを使用してください。大規模な干渉問題に関しては非線形解析を使用してください。
接触面は、円筒形でなくてもかまいません。
シュリンク接合を行うには、接触条件を定義する必要があります。シュリンク接合の接触条件は、接触セット(Contact Set)PropertyManagerでシュリンク接合(Shrink Fit)オプションを使用して定義します。
下の図は、2つの円筒でシュリンク接合オプションを使用する例を示したものです。 内側の円筒の外面の直径は、外側の円筒の内面の直径よりも大きくなっています。 ここでは、1つの円筒を圧縮して、もう1つの円筒の中に入れます。 接触条件は、 内側の円筒の外面(1)と、外側の円筒の内面(2)に設定されます。