-TextStyle
-TextStyleコマンドでは、図面における文字スタイルの作成、変更、設定が可能です。
本コマンドは文字スタイル（TextStyle）コマンドのコマンド ウィンドウ バリアントです。
文字スタイルでは、テキスト エンティティを作成する際における文字の表示スタイルを定義します。文字スタイルを変更すると、そのスタイルを使用したすべてのテキスト エンティティが新しい定義で更新されます。
-TextStyleコマンドでは、TrueTypeフォント ファイルまたはコンパイル済みのシェイプ ファイル（.shx）からロードされる文字スタイルを定義し、それらの図面要件に合わせたカスタマイズを行うことが可能です。
文字スタイルを定義するには：
- コマンドプロンプトで-TextStyleと入力します。
- 文字スタイル名を入力するか、あるいはEnterキーを押すことにより標準（Standard）のデフォルトを受け入れます。
- ?オプションを指定して、図面内の定義済み文字スタイルを一覧することも可能です。
- 書体と文字セットが定義されたフォント ファイル名を入力します。
- 新しいフォント ファイルを用いて文字スタイルを指定すると、図面の再構築が行われます。変更されたフォントを用いているすべてのテキスト エンティティが新しいフォントで置き換えられます。
- 文字の高さを図面単位で指定します。
- ゼロより大きい値を指定すると高さが固定されます。このフォントを用いて挿入された文字の高さを変更することはできません。後から文字の高さを変更する必要がある場合には、高さにゼロを設定してください。これにより、テキストの作成コマンドで文字の高さを定義することが可能となります。
- 幅係数を入力します。幅係数は文字の高さに対する幅をアスペクト比により定義するものです。
- 傾斜角度を入力します。これはX軸に対する文字の傾斜角を表します。
- 文字を右側（前方）に傾けるには0から84.9の値を指定します。文字を左側（後方）に傾けるには0から-84.9の値を指定します。
- テキストのミラー イメージを作成することで前後を逆に表示するか否かを指定します。
- テキストの上下を逆に表示するか否かを指定します。
- 文字を縦に並べるか否かを指定します。
- これらの設定は組み合わせることが可能ですが、組み合わせによっては設定同士が競合する場合もあります。また、一部のフォントではサポートされないオプションもあります。
文字スタイルは図面ファイルと共に保存されます。フォント ファイルについては、対応する参照情報のみが保存されます。文字スタイルを利用する場合は、対応するフォント ファイルも必要となります。
コマンド：-TextStyle