熱伝導解析 (SOLIDWORKS Simulation で使用可能)

熱伝導は、温度差の結果としてある領域から異なる領域へ熱エネルギーが移動することです。

熱伝導の形態(Modes of Heat Transfer)

熱伝導の3モード:

伝導(Conduction):

伝導(Conduction)とは、材料自身の移動が無く、材料内の分子運動による熱の移送のことです。 伝導は、主に固体内で発生する形態です。 固体内の温度が、ある点とある点で異なる場合、熱は、平衡な状態を作るために高い温度の点から、低い温度の点へ移動します。

対流(Convection)

対流(Convection)とは、流体の移動による熱の移送のことです。 伝達は、主に固体の面と流体の接触する部分で発生する形態です。 流体粒子は、熱エネルギーを運ぶ働きをします。

輻射(Radiation)

(Radiation): 輻射(Radiation)は、電磁波による熱の移送のことです。 伝導や対流形態と異なり、輻射には「媒体(medium)」が必要ありません。何故なら、電磁波は真空状態でも伝播できるからです。 輻射効果は、特に高温状態で顕著になります。

熱伝導のタイプ(Types of Heat Transfer)

熱伝導解析の2つのタイプ:

定常熱伝導解析

温度が平衡状態に到達した時の物体内の温度状態のみに着目します。 平衡状態に到達するまでの時間は考慮しません。

非定常熱伝導解析

異なる時刻での物体内の温度状態に着目します。

熱応力解析

温度の変化は、物体内に大きな応力を発生させます。 熱応力解析は、熱効果による応力、ひずみおよび変位を計算します。