調和解析

調和解析を使用して、調和荷重または地盤振動による定常最大応答を計算します。

調和荷重 P は P = A sin (ωt + φ) により数式化されます。ここで、A は振幅、ω は固有値、t は時間、φ は位相角を表します。異なる固有値 w の調和荷重 vs 時間の例を見てみます:

モーダル時刻歴スタディを作成し、時間の関数で荷重を定義することもできますが、時間による応答の過渡変動には興味がない場合もあります。 そのような場合は、調和解析を使用して、目的とする動作周波数域における定常最大応答を解析することで、時間とリソースの節約が行えます。

たとえば、試験テーブルに設置されたモーターの場合、調和荷重をボルトを通して支持システムへ伝達します。この支持システムをモデル化し、調和解析スタディを定義することで、モーターの周波数域における定常最大変位や応力等の評価を行うことが可能になります。モーターは分布質量で近似します。

スタディを実行した後、応答パラメータの最大振幅(応力、変位、加速度、および速度)、および動作周波数の範囲にわたる応答パラメータの位相角の応答グラフを表示することができます。

調和スタディを実行すると、応答パラメータの輪郭プロットに、特定の周波数ステップにおける応答正弦時刻歴の絶対ピーク値が表示されます。 応答パラメータの非定常正弦部分およびその位相角は、プロットには表示されません。 動作周波数ステップがモデルの固有周波数の 1 つに近い場合、モード形状のプロットは、その特定周波数における変位輪郭プロットよりも変形がリアルに表現されます。

解析周波数ステップ全体にわたって、応答パラメータの位相角の応答グラフ(変位、応力、速度、または加速度)を作成できます。

この種類の解析では、モーダル、Rayleigh、および複合モーダルの減衰オプションが使用できます。