ボルトの有効断面積

計算された有効断面積(Calculated tensile stress area)-ボルト PropertyManager)を選択すると、有効断面積(At)が計算されます。これは、次の式によるボルトのねじ部分の最小領域となります。 At = [(d3 + d2) / 2)]2 * π /4

  • P = ピッチ、ねじ切りの間の軸方向距離
  • n = 1 / P、インチ(ANSI)またはミリメータ(ISO)あたりのボルトのねじの数
  • d = ボルトの公称シャンク径
ISO ボルトねじ
  • d3 = d - 1.2268 * P
  • d2 = d - 0.6495 * P
有効断面積を求める式は、次のとおりです。 At = 0.7854 * [d - (0.9382 * P)]2

P = 1 / n に置き換えることで、At = 0.7854 * [d - (0.9382 / n)]2となります。dはmm単位、nはmmあたりのねじの数を指定します。

ANSIねじ

同様の方法で、有効断面積を求めます。

At = 0.7854 * [d - (0.9743 / n)]2 ここでdはインチ単位、nはインチあたりのねじの数です。

参照: Machinery's Handbook、発行Industrial Pressをクリックします。

次の表は、主なISO M規格ねじの公称ボルト直径とピッチの値です。
表 1. ISO Mメートルねじ、ISO 724 (DIN 13 T1)
公称直径d (mm) ピッチP (mm)
M 1.60 0.35
M 2.00 0.40
M 2.20 0.45
M 3.00 0.50
M 4.00 0.70
M 4.50 0.75
M 5.00 0.80
M 6.00 1.00
M 8.00 1.25
M 10.00 1.50
M 12.00 1.75
M 16.00 2.00
M 20.00 2.50
M 24.00 3.00
M 30.00 3.50
M 36.00 4.00
M 42.00 4.50
M 48.00 5.00
M 56.00 5.50
M 64.00 6.00