ブロック属性の定義(Defining BlockAttributes)
ブロック属性定義により変数や固定のテキストをブロックに添付できます。 ブロック属性を含むブロックを挿入すると、各ブロック属性の値の指定を求めるプロンプトが表示されます(値が定数で定義されている場合を除き)。
単一行または複数行のオブジェクトとしてブロック属性を定義できます。
ブロックのブロック属性は、あとで EditBlockAttribute コマンドで編集できます。 名前、リクエスト、値は EditAnnotation コマンドで編集できます。
ブロック属性を定義するには:
- 作成(Draw) > ブロック(Block) > ブロック属性定義(Define Block Attributes)をクリックします(またはMakeBlockAttributeと入力します)。
- ダイアログボックスの表示(Display)セクションで以下を変更します: 空白、アンダースコア、ドル記号等の文字は許可されています。
- 名前(Name): ブロック属性名を定義します。 文字数は任意です。
- キャプション(Caption) ブロック挿入時にコマンドウィンドウに文字を表示します。 最大256文字までです。ブロックのブロック属性値が定数である場合はリクエストを省略することができます。 たとえば、”Enter norm term” をリクエストとして指定した場合、典型的な答えは ”Schedule 40 steel pipe” 等になります。
- デフォルト値(Default value): 図面内に表示されるブロック属性の要素を表示します。最大256文字で定数でも変数でも構いません。
- 単一行のブロック属性を定義する場合は、デフォルト値の指定でフィールド(Fields)を適用できます。
フィールド(Field)
をクリックしてフィールドを挿入します。
- 複数行のブロック属性を定義する場合は、入力フィールドのデフォルト値を指定することはできません。
マルチライン エディターを開く(Open Multiline Editor)
をクリックし、複数行ブロック属性のフォーマット設定ポップアップ ツールバーを使用してグラフィックス領域の文字を編集します。NoteOptions コマンドで注釈に対して指定されているエディター設定(インプレースで編集またはダイアログ ボックスで編集)が複数行のブロック属性定義にも適用されることに注意してください。
- 文字設定(Text settings)の下で次の設定を行います:
- 文字スタイル(TextStyle): 文字スタイルを設定します。 新しい文字スタイルの作成はTextStyleコマンドにより行えます。
- 位置合わせ(Justification): 挿入点に対するブロック属性文字の位置と整列を設定します。
- 注釈尺度(Annotative scaling)。定義したブロック属性でブロックを挿入するときに注釈尺度を適用するかどうかを指定します。ブロック属性を含むブロックが注釈エンティティとして定義されている場合、ブロック属性はブロックの方向に従います。
- 高さ(Height): 文字サイズを定義します。 画面上で高さを指定したい場合、グラフィックス領域内で選択(Select in graphics area)
を選択します。
- 回転(Rotation): ブロック属性の挿入角度を指定します。 0° から 360°までの値を入力します。 反時計回りの場合は正の値を、時計回りの場合は負の値を入力します。 画面上で回転を指定したい場合、グラフィックス領域内で選択(Select in graphics area)
を選択します。
-
幅(Width) - 複数行のブロック属性に対し、次の行に折り返す前の文字行の最大幅を定義します。文字行の長さに制限がないことを定義するには、値を 0.00 に設定します。画面で幅を指定するには、グラフィックス領域内で選択(Select in graphics area)
をクリックします。このオプションは、マルチライン(Multiline)オプションが選択されている場合にのみ使用できます(以下を参照)。
- 挿入点(Insertion point)で次を指定します:
- X、YおよびZ座標の値を入力します。
- - または -
- 後で指定する(Specify later)を選択してダイアログボックスを閉じた後に画面上で挿入点を指定します。
- - または -
- グラフィックス領域内で選択(Select in graphics area)
をクリックして今すぐ挿入点を指定します。
- 動作(Behavior)で次を選択します:
- 一定(Fixed): ブロック属性値を定数または変数に切り替えます。 選択すると、デフォルト値の文字は図面内で固定のブロック属性値になります。 変数データは挿入できません。 選択解除すると、変数のブロック属性値を挿入するようプロンプトが表示されます。
- 非表示(Hidden): ブロック参照でのブロック属性値の表示をコントロールします。 選択すると、値は図面に挿入する際に表示されません。 ブロック属性の情報が後で解析するもので、図面に表示されなくてもよいものの場合に使用します。 このオプションはブロック属性が多すぎて図面が不明瞭な場合にも有効です。 非表示のブロック属性を一時的に表示するにはDisplayBlockAttributesコマンドを使用します。
- プリセット(Predefined): デフォルト値でブロック属性を作成します。 選択すると、値は要求されません。 このオプションを使用し、挿入後に編集コマンドを使って編集することができます。
- 確認(Validate): ブロック挿入時に、ブロック属性が正しいか検証を求めます。
- マルチライン(Multilines)。ブロック属性が単一行か複数行かを指定します。複数行のブロック属性の場合は、文字行の最大幅を指定します(前の幅(Width)オプションを参照)。複数行のブロック属性の場合は、デフォルト値を指定できません(前のデフォルト値(Default value)オプションを参照)。
- その他のオプションの設定:
コマンド: MakeBlockAttribute
メニュー: 作成(Draw) > ブロック(Block) > ブロック属性定義(Define Block Attributes)