静解析 - オプション

静解析(Static)ダイアログ ボックスでは、静解析スタディの解析オプションを指定します。

静解析 - オプション(Static-Options)PropertyManager を開くには、次のいずれかを実行します。

  • Simulation CommandManager で、新規スタディ(New Study) > スタディ プロパティ(Study Properties)を選択します。
  • 静解析スタディ ツリーで、トップ ノードを右クリックし、プロパティ(Properties)をクリックします。

ソルバ

静解析スタディのシミュレーションに使用するソルバを指定します。

自動(Automatic) ソフトウェアは、方程式、荷重ケース、メッシュ タイプ、形状フィーチャー、接触フィーチャーと結合フィーチャーの数、および使用可能なシステム メモリに基づいて最適な方程式ソルバ(Intel 直接スパースまたは FFEPlus 反復)を選択します。 一部のオプションおよび条件は Intel 直接スパースまたは FFEPlus にのみ適用されます。
マニュアル シミュレーションに使用するソルバを選択します。
直接スパースソルバ 直接スパース ソルバを選択します。十分な RAM と複数の CPU を使用できる場合は、直接スパースを有効にします。
200,000 自由度ごとに、線形静解析には 1GB の RAM が必要です。直接スパース ソルバでは、FFEPlus ソルバの 10 倍の RAM が必要です。
FFEPlus ソルバ FFEPlus ソルバを使用する場合に、このオプションを選択します。このソルバは、大きな問題をより効率的に処理できる高度な計算手法を使用しています。
2,000,000 自由度ごとに、1GB の RAM が必要です。
大きな問題の直接スパース 機能強化されたメモリ割り当てアルゴリズムを利用することにより、大きな問題の直接スパース ソルバは、コンピュータの物理メモリを超えるシミュレーション問題を取り扱うことができます。

最初に直接スパース(Direct Sparse)ソルバを選択し、メモリ リソースの制限のためにアウト オブ コア ソリューションに到達した場合、大きな問題の直接スパース(Large Problem Direct Sparse)に切り替えることを警告するメッセージが表示されます。

Intel 直接スパース ソルバ Intel 直接スパース (Intel Direct Sparse) ソルバは、静解析、熱伝導解析、固有値解析、線形動解析、非線形解析の各スタディに使用できます。Intel 直接スパース (Intel Direct Sparse)ソルバでは、インコアで解析されるシミュレーション問題の解析速度を改善するために、機能強化されたメモリ割り当てアルゴリズムおよびマルチコア処理機能を利用しています。
直接スパースおよび Intel 直接スパース ソルバのほうが、マルチコアをより効率的に活用します。
接触ペナルティ剛性スケール係数(Contact penalty stiffness scale factor) 線形静解析スタディで使用する接触のペナルティ剛性にスケール係数を指定します。

接触相互作用を伴う線形静解析スタディの正確な解に到達するには、ペナルティ剛性係数に 1.0 を使用します。

設計の反復計算やモデルの挙動全体を評価するには、 1.0 より小さい値を指定して近似解をより早く取得します。

大変位 このオプションにチェックを入れると、定義された値になるように荷重が徐々に載荷され、反復計算が実行されます。ステップ間隔は、プログラム内部で決定されます。このオプションは、2D 簡略化スタディでは使用できません。
フリー ボディ フォースの計算 選択すると、アプリケーションは各節点でグリッド フォースのバランスを計算します。 このフラグをオンにしてスタディを実行した後、結果(Results)フォルダを右クリックし、力の結果リスト表示(List Result Force)を選択すると面、エッジ、頂点に作用する荷重がリストされます。 荷重は接触、外部荷重、拘束、結合による場合があります。 このオプションは、2D 簡略化スタディでは使用できません。

解析ソルバ

静解析で使用するソルバを指定します。

自動ソルバ選択(Automatic Solver Selection) スタディの種類、解析オプション、接触条件などを基準に、ソフトウェアがソルバを選択します。 一部のオプションおよび条件は直接スパースまたは FFEPlus にのみ適用されます。
直接スパースソルバ 直接スパース ソルバを選択します。十分な RAM と複数の CPU を使用できる場合は、直接スパースを有効にします。
200,000 自由度ごとに、線形静解析には 1GB の RAM が必要です。直接スパース ソルバでは、FFEPlus ソルバの 10 倍の RAM が必要です。
FFEPlus ソルバ FFEPlus ソルバを使用する場合に、このオプションを選択します。このソルバは、大きな問題をより効率的に処理できる高度な計算手法を使用しています。
2,000,000 自由度ごとに、1GB の RAM が必要です。
大きな問題の直接スパース

機能強化されたメモリ割り当てアルゴリズムを利用することにより、大きな問題の直接スパース ソルバは、コンピュータの物理メモリを超えるシミュレーション問題を取り扱うことができます。

初期的に 直接スパース ソルバを選択し、メモリ リソースの制限のためにアウト オブ コア ソリューションに到達した場合には、警告メッセージによって 大きな問題の直接スパース(Large Problem Direct Sparse)に切り替えることが警告されます。

Intel 直接スパース ソルバ Intel 直接スパース (Intel Direct Sparse) ソルバは、静解析、熱伝導解析、固有値解析、線形動解析、非線形解析の各スタディに使用できます。Intel 直接スパース (Intel Direct Sparse)ソルバでは、インコアで解析されるシミュレーション問題の解析速度を改善するために、機能強化されたメモリ割り当てアルゴリズムおよびマルチコア処理機能を利用しています。
直接スパースおよび Intel 直接スパース ソルバのほうが、マルチコアをより効率的に活用します。
面内力剛性効果を考慮(P) このオプションは、剛性の計算に面内剛性効果による影響を考慮に入れる場合に選択します。
モデルを安定化させるためにソフトスプリングを使用(I) 不安定を防ぐために地面接続されるソフト スプリングを追加する場合は、このオプションにチェックを入れます。 不安定な設計に荷重を設定すると、剛体移動または回転が起きます。 剛体移動を防ぐために適切な拘束を適用します。
慣性力効果使用(R) このオプションにチェックを入れると、外部荷重に対応するために慣性力が自動的に適用されます。 このオプションが特に役立つのは、機構解析ツール(SOLIDWORKS Motion)からやや不均衡な荷重をインポートする場合です。 このオプションを選択した場合、拘束条件を設定する必要はなく、また剛体運動に対するモデルを安定させるソフト スプリング オプションを選択しなくても、解析を実行することができます。
大変位 このオプションにチェックを入れると、定義された値になるように荷重が徐々に載荷され、反復計算が実行されます。 ステップ間隔は、プログラム内部で決定されます。 このオプションは、2D 簡略化スタディでは使用できません。
フリー ボディ フォースの計算 選択すると、アプリケーションは各節点でグリッド フォースのバランスを計算します。 このフラグをオンにしてスタディを実行した後、結果(Results)フォルダを右クリックし、力の結果リスト表示(List Result Force)を選択すると面、エッジ、頂点に作用する荷重がリストされます。 荷重は接触、外部荷重、拘束、結合による場合があります。 このオプションは、2D 簡略化スタディでは使用できません。

結果を保存

結果を 3DEXPERIENCE に保存

コラボレーション スペースと呼ばれるストレージ領域内にある 3DEXPERIENCE Platform の関連する SOLIDWORKS モデルとともにシミュレーション結果を保存します。

SOLIDWORKS Simulation の結果と関連する SOLIDWORKS モデルを 3DEXPERIENCE Platform に保存すると、これらのデータベース オブジェクトを保存先のコラボレーションス ペースで検索し、SOLIDWORKS に直接ダウンロードできます。

詳細については、3DEXPERIENCE Platform での SOLIDWORKS Simulation 結果の保存も参照してください。

シミュレーション結果(.cwr)ファイルを 3DEXPERIENCE Platform に保存するオプションは、適切な 3DEXPERIENCE SOLIDWORKS ロールを有効にした場合にのみ使用できます。

結果をディスク ドライブに保存 シミュレーション結果(*.cwr)ファイルをローカル ディスク ドライブに保存します。
結果を SOLIDWORKS ドキュメント フォルダに保存 シミュレーション結果(*.cwr)ファイルを、関連付けられた SOLIDWORKS モデルが保存されている同じローカル フォルダに保存します。
結果ファイルを保存するフォルダを選択 シミュレーション結果(*.cwr)ファイルを保存するフォルダ パスを選択します。 選択したフォルダ パスが結果フォルダ(Results folder)に表示されます。
結果ファイル(*.cwr)を検証し、このスタディにリンクします 現在のシミュレーション結果(*.cwr)をアクティブな静解析スタディにリンクします。
中間節点の平均応力(高精度固体メッシュのみ) 中間節点での応力は、最も近いコーナーの各節点の応力値を平均化して計算されます。 このオプションでは、曲率が急激に変化する領域にある高品質のソリッド要素の中間節点で異常に高い応力が発生する場合、良好な応力結果が得られます。

高品質のソリッド メッシュに使用できます。

  • コーナー節点(1、2、3、4)の応力は、共有要素を全体的に平均化します。
  • 最も近いコーナー節点で平均した中間節点(5、6、7、8、9、10)の応力。 たとえば、応力(節点 5)=(応力(節点 1)+ 応力(節点 2)) / 2