DimXpert 幾何公差オプション(DimXpert Geometric Tolerance Options)

これらのオプションは自動寸法スキーム (Auto Dimension Scheme)ツールによって作成される幾何公差スキームの公差値と基準を設定します。
これらのオプションは DimXpert を使って部品の幾何公差のみに適用します。既存のフィーチャー、寸法、あるいは公差には影響を与えません。
規格ごとにオプションを有効/無効(Enable/Disable options per standard) 幾何公差ですべての記号を選択するか、記号を規格に制限します。

たとえば、ISO 規格を選択し、規格ごとにオプションを有効/無効にする(Enable/Disable options per standard)を選択した場合、シンボルと値は ISO 規格に制限されます。

サイズ指定のデータム フィーチャーに最大実体公差(MMC)を適用(Apply MMC to datum features of size) データムフィーチャーがサイズのフィーチャーであるとき、最大実体公差(MMC)記号をデータム枠に記入するかを定義します。

第 1 データムとして使用: form gtol(Use as primary datums: form gtol) 第1データムフィーチャーに適用される形状公差のために公差値を設定します。第1データムフィーチャーが平面であるとき、DimXpert はこのオプションを使います。その場合平面度公差が適用されます。


表示される寸法スキームは、データムA を第一データムとして、自動寸法スキーム(Auto Dimension Scheme) ツールで作成されました。データム A に平面度公差が適用されたことに注意してください。

第 2 データムとして使用: 方向または位置 gtol(Use as secondary datums: orientation or location gtol) 第2データムフィーチャーに適用される方向と位置公差のために公差値を設定します。


表示される寸法スキームは A を第 1 データム、データム B を第 2 データムとして自動寸法スキーム ツールで作成されました。データム A に関連してデータム B に直角度公差が適用されたことに注意してください。

第 3 データムとして使用: 方向または位置 gtol(Use as tertiary datums: orientation or location gtol) 第3データムフィーチャーに適用される方向と位置公差のために公差値を設定します。

表示される寸法スキームはデータム A を第 1 データム、データム B を第 2 データム、データム C を第 3 データムとして自動寸法スキーム ツールで作成されました。データム A と B に関連してデータム C に位置度公差が適用されたことに注意してください。

基準寸法(Basic dimensions) 基準寸法オプションは、基準寸法の作成を有効または無効にし、有効にした場合に直列寸法スキーム、基準線寸法スキーム、放射状寸法スキームのうちどのオプションを使用するかを選択します。このオプションは自動寸法スキーム(Auto Dimension Scheme)、幾何公差(Geometric Tolerance)、基準寸法を再作成(Recreate basic dim)コマンドで作成された位置公差を配置する場合に適用します。

基準寸法は、一般的なケースとして、座ぐり穴、皿穴、円筒、切欠、単純な穴、溝フィーチャーに位置度の幾何公差を適用するときに自動的に作成されます。

直線寸法

平行なパターンフィーチャーの間に直線寸法を作成します。フィーチャーが平行でないとき、基準線寸法が使用されます。

基準線寸法

互いの方向に関わらずどんなパターンにでも適用することができる基準線寸法を作成します。例は、パターンの中のフィーチャーが平行でない場合です。

放射状(Polar)

穴、円錐形、座ぐり穴、および皿穴のパターンの間に、放射状の寸法を作成します。パターンの穴の最小数を指定します。

基準寸法はフィーチャーの軸や平面に垂直に配置されるときのみ作成されます。図に示す例では、切欠がもう 1 つの切欠に対しても、またどのデータム平面に対しても平行ではないので基準寸法は作成されません。
基準寸法を再作成(Recreate basic dimensions)コマンドを使用して、位置度の幾何公差に適用される基準寸法スキームの作成、修復を行います。詳細は、基準寸法の再作成を参照してください。

例えば、穴を追加したり、削除して、穴パターンの修正をしても、基準寸法スキームは要望どおりに更新されない可能性があります。修復をするときに、このコマンドを実行してください。コマンドを実行するとき、DimXpert は ツール(Tools) > オプション(Options) > ドキュメント プロパティ(Document Properties) > DimXpert > 幾何公差(Geometric Tolerance) で設定された基準線寸法(Baseline)または、直線寸法(Chain)の寸法スキームを適用します。

直線寸法は穴パターンに適用されます。
基準線
放射状(Polar)
位置(Position) 位置度公差を作るときに使用する公差値と条件を定義します。

最大実体公差の位置

適用可能なとき、最大実体公差方式(MMC)記号をフィーチャー コントロール枠の公差 1(Tolerance 1)区画に配置します。

複合

複合位置度公差を作成します。

複合(Composite)を解除し、単一セグメント位置度公差を作成します。

サーフェス輪郭(Surface profile) 面の輪郭度を作成するときに使用する公差値と条件を定義します。

複合

複合の輪郭公差を作成します。

複合(Composite)を選択解除し、単一セグメントの輪郭公差を作成します。

振れ公差(Runout) 振れ公差を作成するときに使用する公差を定義します。振れ公差は、自動寸法スキーム部品タイプ(Auto Dimension Scheme Part type)が回転した部品(Turned)で、公差タイプ(Tolerance type)が幾何公差(Geometric)のときのみ作成されます。