静解析、座屈解析、固有値解析、非線形解析スタディに、元の熱伝導スタディまたは SOLIDWORKS Flow Simulation スタディで計算された温度と圧力を組み込むことができます。
物体が温度変化にさらされると、温度の上昇または冷却によって物体は膨張または収縮します。温度変化は応力のないひずみを引き起こします。物体の自由な膨張や収縮が制限されると、応力が発生します。発生する応力は、拘束されてない物体を変形させるのに必要な応力と同等です。
拘束されたモデルの応力に対する温度変化の影響を考慮に入れることが重要です。 材料特性の熱膨張係数は、この結果を考慮するときに必要です。 応力のない条件に関連付けられた基準温度(T0)を指定する必要があります。
材料特性で熱膨張の平均係数を指定します。

取得温度は、次の 2 つの目的で使用されます。
- 温度荷重
- 要素ごとの温度依存型材料特性(要素ごとの温度は、複数の節点の温度を平均化することで計算)
温度は、熱伝導スタディの結果または SOLIDWORKS Flow Simulation スタディの結果からインポートされた温度として直接入力できます。 圧力荷重は、SOLIDWORKS Flow Simulation スタディの流体圧力の結果からインポートすることもできます。
SOLIDWORKS Flow Simulations はソリッド ボディまたは板金ボディで実行する必要があります。 作業スタディにソリッド面から作成されたシェルサーフェスが含まれている場合、元のソリッド面からの温度または圧力の値がサーフェス シェル メッシュにマッピングされます。 シェルの厚みとオフセットは、 Flow Simulation メッシュで元のソリッド ジオメトリと対応している必要があります。
Flow Simulation から温度荷重と圧力荷重を適切に取得するには、アクティブなスタディと Flow Simulation スタディが同じコンフィギュレーションに関連している必要があります。
非線形スタディに温度と圧力を組み込む場合は、これらの荷重が解析期間の過程においてどのように変動するか指定する必要があります。
- SOLIDWORKS Flow Simulation から単一の温度プロファイルまたは圧力プロファイルを取得する場合、そのプロファイルは、自動的にデフォルトの線形カーブに関連付けられます。 温度プロファイルは、解析期間の最後に取得した値に達するまで線形に変動します。
- SOLIDWORKS Flow Simulation から非定常流体の問題を選択した場合は、温度を取得するための特定の時間ステップを指定します。 温度は、解析時間パラメータで指定したとおりに線形に適用されます。
- 非定常熱伝導解析スタディを選択する場合、以下の 2 つのオプションがあります。
- 特定の時間ステップを指定して温度を取得します。温度は、解析時間パラメータで指定したとおりに線形に適用されます。
- 非線形ステップごとに、非定常熱伝導解析の対応する時間の温度を使用します。
熱伝導解析スタディと非線形解析スタディのメッシュは、同一でなければなりません。また、この機能が適切に動作するには、解析の時間範囲が、熱伝導解析と非線形解析で同じである必要があります。非線形解析スタディに異なる時間範囲を使用すると、不適切な結果が出力される可能性があります。