結合 - スポット溶接

スポット溶接 は、充填材を使用せずに小さな領域(スポット)で 2 枚以上の重なり合う薄板金属を結合します。

タイプ(Type)

スポット溶接面(第1) シェル、またはソリッドボディの面です。
スポット溶接面(第2) シェル、またはソリッドボディの面です。この面は異なるボディに属さなければなりません。
select_vertex.png スポット溶接位置 頂点または参照点です。参照点は面に投影され、それによりスポット溶接の位置を判断することができます。
スポット溶接直径 最大直径は 12.5 mm です。

記号設定

  色の編集 記号の色を選択します。
記号サイズ 記号のサイズを設定します。
  プレビュー表示 グラフィックス領域の結合記号の表示/非表示を切り替えます。

注記

  • 静解析、座屈解析、固有値解析、および動解析スタディで使用できます。 複合シェルには利用できません。
  • スポット溶接は、2個の固体の間、2個のシェル円の間、固体とシェル面の間に定義できます。
  • 適切なモデル化のために 2 つの面の間に接触条件(contact condition)の接触(No penetration)を定義します。

ヒント(Tips)

  • 静解析、座屈解析、固有値解析、および動解析スタディで使用できます。スポット溶接は、充填材を使用せずに小さな領域(スポット)で 2 枚以上の重なり合う薄板金属を結合します。 実際的な考慮では、結合された薄板の合計の厚さに限度を設定します。 金属板は、成形加工された銅合金電極を用いて局所的な圧力と熱を適用することによって溶接されます。 電極は適切なエネルギーで金属板を溶解して接合します。

    電極を取り除くと、溶解した金属材料が固まって、図に示されているような塊を形成します。

  • スポット溶接は低炭素鋼に最適です。炭素含有量の多い合金鋼のスポット溶接はもろくなる傾向があり、簡単にひび割れすることがあります。アルミ板は、電極の材料である銅に比べ溶解点が低いため、スポット溶接による結合が可能です。
  • スポット溶接は、3mmまでの厚みの金属板を接合するのに最も実用的です。プログラムはメッシュされたサーフェスと指定された位置間に、内部的に、直径Dと高さ0.5(t1+t2) の円筒形のスポット溶接点結合を配置します。
  • 溶接する金属板の厚みが同じでない場合、厚みの比率は 3 以内でなければなりません。提案はプログラムの制限事項ではなく、実際の設計の考察に基づいています。 理想的には、スポット溶接されるボディは、均等に分散された溶接ナゲットを生産するために等しい厚さを持たなければなりません。 それが可能ではないとき、中心の溶接ナゲットがより厚い金属板上で、より大きい電極を使って溶接されます。 最も薄い金属板の比率が最も厚い金属板(t1:t2)の 3:1 に達するとき、スポット溶接を行うことが難しくなります。
  • スポット溶接結合の強度は、溶接の直径と金属板の厚みによって変わります。スポット溶接直径は、0.5 (t1+t2) < D < (t1+t2) の範囲に収まるべきです。ここで D はスポット溶接直径です。