射出ユニットの設定(Injection Units Settings) PropertyManager - 保圧(Pack)タブ

射出ユニットの設定(Injection Unit Settings) PropertyManager の保圧(Pack)タブには、射出プロセスの保圧ステージの設定が表示されます。 保圧ステージの目標は、充填されたキャビティに樹脂材料を追加して、成形品の収縮を補償し、外部ヒケを低減することです。

射出ユニットの設定(Injection Unit Settings) PropertyManager を開くには:

  • PlasticsManager の 射出ユニット(Injection Units) で、必要なユニット定義を右クリックして設定(Settings) をクリックします。

圧力プロファイル定義

圧力プロファイル定義 モールド キャビティから十分に保圧するための保圧圧力の時間変化動作のプロファイルを指定します。 保圧圧力の変動は、保圧時間の観点から、パーセンテージまたは絶対値で制御できます。

デフォルトでは、保圧時間全体が 5 つのセクションに分割されます。 必要なプロセス コントロールが得られるように、指定するセクションの数を増減します。

マシン圧力コントロール(絶対コントロール)(Machine pressure control (Absolute Control))

総保圧時間に従って、保圧圧力を絶対値で指定します。 これは、成形機により制御されるか、現在の成形機の最大射出圧力(充填(Fill)タブで定義)のパーセンテージとして制御されます。

充填完了時の圧力に対する相対値(相対コントロール)(Relative to pressure at filling end (Relative Control))

充填完了時の圧力に基づくパーセンテージとして、保圧圧力を指定します。

プロファイル時間(Profile Time)

絶対値として、または保圧時間(Pressure Holding Time)のパーセンテージとして、時間値を指定します。

  適用 保圧圧力プロファイルの曲線に現在の設定を適用します。 この曲線は保圧圧力ステージを制御します。
設定を有効にするには適用(Apply)をクリックしてください。
  エクスポート(Export) 圧力プロファイル定義(Pressure Profile Settings).csv ファイルにエクスポートします。
  OK 圧力プロファイル定義(Pressure Profile Settings)を適用して、パネルを閉じます。
OK をクリックして設定を有効にしてください。
  キャンセル(Cancel) 圧力プロファイル定義(Pressure Profile Settings)を無視して、パネルを閉じます。
  保圧時間(Pressure Holding Time)

最初の保圧ステージの時間を指定します。この時間に、金型内の樹脂が冷却して収縮し、圧力が射出位置にかかります。 SOLIDWORKS Plastics は、部品ジオメトリと材料特性に基づいてデフォルト値を計算します。

保圧時間は、保圧切替ポイントと保圧終了ポイントの間の間隔です。 保圧切替ポイントの後でコントロール タイプは圧力コントロールに変わり、入口の圧力プロファイルは保圧時間と射出圧力の割合に基づきます。

保圧ステージは、樹脂流量がほぼゼロになった場合に自動的に終了し、残りの保圧時間(Pressure Holding Time)があれば純粋冷却時間(Pure Cooling Time)に追加されます。 成形品質量の変化率が毎秒 0.01% を下回ると、流量はほぼゼロと見なされます。
  純粋冷却時間(Pure Cooling Time) 射出位置から圧力が取り除かれて、固化が完了するまで部品の温度のみが計算される時間を定義します。 冷却ステージのデフォルトの時間は、材料データで提供される突出可能温度に基づいて計算されます。

部品が突出可能温度に達すると、固化層が収縮して取り出すことができます。 部品のコアはまだ溶融している可能性がある状態で、金型から外された状態で周囲温度まで冷却します。

  残留応力計算(Residual Stress Calculation)

樹脂温度からガラス転移温度までの冷却時に成形品内で発生する残留応力が計算されます。

残留応力が発生する理由は、不均一な冷却と圧力のばらつきが成形中の粘弾性樹脂材料で発生するからです。 残留応力が高い部品では、成形後に破壊するか、他の物理的な変化が生じることがあります。
充填後の圧力分布
保圧後の圧力分布